簗農水大臣の一連の問題をめぐり、国会では厳しい追及が続いています。
簗大臣は続投の考えを示していますが、高市総理大臣は14日夕方にも簗大臣の進退について判断する見通しで、その対応が注目されています。
午前7時半過ぎ、議員宿舎を出て大臣専用車に乗り込んだ簗農水大臣。
午前9時前、衆議院予算委員会が行われる国会の第1委員会室に入りました。
その約3分後、委員会室に入った高市総理。
一瞬、簗大臣の方に視線を向けたように見えましたが、言葉を交わすことはなく、すぐに視線を反対の方向に移しました。
簗大臣の“予算カット”発言に対し、これまでは「働いて仕事で返せ」などと続投させる考えを示してきた高市総理。
ところが13日は、「不適切なもので、本当にダサいと思う。行政の運営をしていいのかどうかを含めて、しっかりと考えさせていただく」と異例の発言で厳しい姿勢に変化。
さらに、新たに発覚した、簗大臣が支援者をシャトルバスで無料送迎したとされる問題などをめぐり、本人から直接話を聞く考えを示していました。
高市総理(13日):
新たに出てきた質問もあったので、今夜中に電話なりなんなりで(簗大臣から)報告をまず受けたい。
一夜明けた14日、高市総理は…。
高市総理:
昨夜、簗大臣と電話で話をした。シャトルバスの件について、選挙管理委員会への問い合わせを含めて(簗大臣から)説明を受けた。この件が公職選挙法違反にあたるのかどうかは関係当局が判断すべきもの。現時点で私がいま違法か否かと答えることはできない。
違法かどうかは分からないとしつつ、次のように発言しました。
高市総理:
仮に違法性が大いに疑われると、これが違法ではないか、法令違反ではないかという判断に至ったときには、人事上のこともちゅうちょしない。
総理のこの発言を時折下を見ながら聞いていた簗農水大臣。
さらに13日、シャトルバスの送迎について、栃木県の選挙管理委員会から「問題ない」との回答を得ていたと発言していたことについては…。
公明・伊佐進一議員:
栃木選管の主張と、大臣のきのうの答弁との間で齟齬(そご)、食い違いがあると。結果、どうだったのか。
簗農水大臣:
記録は残っていないが、シャトルバスの借り上げ前に事前に選管への問い合わせを行ったと報告を受けたので、きのうの予算委員会でそのような答弁をした。収支報告書への計上の方法について照会したのかもしれないと、(秘書)当人から改めて報告を受けた。
公明・伊佐進一議員:
会計上のことを話したかもしれないということは、つまり公選法にのっとって正しいかどうかという話ではなく、「会計上どうしますか?」という相談をした、そういうことか?
簗農水大臣:
そのように(秘書)本人も申している。そういう状況。
事前ではなく、「事後に会計についての相談を行った可能性がある」と答弁を修正しました。
国民民主・長友慎治議員:
秘書のせいにしているようにしか私は聞こえませんでした。簗大臣、そろそろご自身で進退を決めるべきではないかと考えますが、改めて伺いたいと思います、いかがですか?
簗農水大臣:
ご指摘については真摯に受け止めたいと思っています。総理から任命をいただいておりますので、農林水産政策、そして食糧安全保障の確保、これをしっかり進めていくということについて、全力で職責をまっとうしてまいりたい、そのように考えています。
簗大臣は改めて辞任を否定しました。
そして、午後の審議では、簗大臣の新たな疑惑についても質問が。
国民民主・村岡敏英議員:
残念ながら農林大臣になった簗大臣、いろんな疑惑がでてまいりました。バスのシャトル、そしてさらにデジタル(記事)ですが、何か疑惑が買収の疑惑ということで、電話かけの人に払ったというのも出てきました。大臣どう見解しますか?
簗農水大臣:
ご指摘のさまざまな件につきまして、真摯に受け止め、説明をしっかり尽くしてまいりたいというふうに思っております。
疑惑が相次ぐ中で、野党・国民民主党の玉木代表は次のように述べました。
国民民主・玉木代表:
新たな選挙買収の疑惑も出てきているので、これはちゃんと説明責任を果たしていただく、できなければ潔く身を引いていただかないと。そろそろ、潔く身を処する時期は近づいてきていると思います。
そうした中、簗大臣に「予算を大幅にカットした」と名指しされた栃木・那須烏山市。
14日、臨時の市議会が開かれ、簗氏の発言に「強く抗議する決議」が採決され、退出した1人を除く12人全員が賛成し可決されました。
今後、抗議文を簗氏のもとに届けるということです。
辞任か、更迭か、それとも大臣を続けるのか。
疑惑が相次ぐ中で、その進退が注目される簗農水大臣。
14日も国会で厳しい追及を受けました。
国民民主・長友慎治議員:
簗大臣、そろそろご自身で進退を決めるべきかと思いますが、いかがですか?
簗農水大臣:
総理から任命をいただいておりますので、全力で職責を全うしてまいりたい、そのように考えています。
政府・与党内では、「答弁次第だがもう厳しいだろう」との声が多く、高市総理が14日夕方にも簗大臣の進退を判断するとの見方が強まっています。
