「スシジャロ」求め なぜ福岡へ?
取材班は、韓国に近い福岡県で、韓国人が続々と訪れるクリニックがあると聞き、向かった。

記者:
今、タクシーが1台来ました。キャリーケースを持った人たちがクリニックに入っていきます。
やってきたのは、大きなキャリーケースを手にした女性3人組。クリニックから出てきたところで、声をかけた。
韓国人女性:
(インタビュー、ダメですか?)ハハハ。
インタビューは断られたものの、女性たちは韓国人で、ここでマンジャロを入手したことを認めた。
この日の午前中、クリニックを訪れた韓国人観光客は5人。その翌日も取材すると、またも韓国人らしき人の姿が確認できた。
しばらく待っていると、中から1人の女性が出てきた。手には、銀色の保冷バッグを持っている。

身元を伏せることを条件に、話を聞くことができた。
20代の韓国人女性:
マンジャロを買いに来ました。
保冷バッグの中を見せてもらうと、そこには、「マンジャロ」と書かれた薬の箱が。
翌日、韓国に帰るという20代の女性。このクリニックに来るのは2回目で、3カ月分を処方してもらったという。
20代の韓国人女性:
(韓国の)ほぼ半額だと思います。航空券が安かったし。ほかの地域の病院の価格も調べたんですけど、この病院の方が安かった。
韓国では値段の安い日本のマンジャロが「スシジャロ」という造語で呼ばれ、人気を集めているという。

マンジャロの価格は韓国では一般的に、1カ月分で3万円前後のところ、日本ではおよそ8000円で購入できるケースもある。
日本のマンジャロが安いのは、糖尿病の治療薬としての価格が公的に低く設定されていることも要因の一つと考えられる。
韓国への持ち込みが禁止されているマンジャロを韓国人旅行客に処方していることについて、クリニックに取材すると…。

クリニック院長:
我々に(韓国から)通達があったわけではない。規制しているとは聞いているが、禁止とは聞いていない。韓国では糖尿病の人でも、「保険の適用外」で困っている人がいて、悩める人たちの支えになりたい。
ダイエット目的での使用に懸念
こうした現状を日本政府はどう受け止めているのか。
上野厚労大臣:
帰国後に使用するなどの目的で医師が外国人旅行者に過剰な期間分の医薬品を処方することは、患者の医療安全の観点からも適切ではないと考えています。

日本でも、マンジャロなどをダイエット目的で使う人が急増し、日本肥満学会は今月、「命に関わることもある」として、警鐘を鳴らした。

国内外で急増する、目的外でのマンジャロの使用。健康被害を出さないためのルール作りが求められている。
(「イット!」10月14日放送より)

