キューバのヒセラ・ガルシア駐日大使が9日、フジテレビ報道局の公式YouTube番組「ニュース延長戦はじめます。」に出演し、キューバに厳しい制裁を科しているアメリカ・トランプ政権に対し、「キューバは決して脅威ではない。トランプ大統領による制裁こそ脅威だ」と強調しました。
ガルシア大使は、アメリカのトランプ大統領が9月、国連総会の一般討論演説でキューバを「完全な破綻国家」と呼び、「やがて崩壊する」と発言したことについて、「敬意を欠いた不当な発言だ」と強く反発しました。
また、キューバ代表団がトランプ大統領の演説中に国連の議場から退席した理由について、「現在のキューバの苦境はアメリカによる制裁や圧迫政策が原因だ」と説明し、「トランプ氏の一方的な主張を受け入れる必要はない」と主張しました。
大使によりますと、トランプ政権による「貿易封鎖」の影響で、キューバ国内では深刻なエネルギー不足が続き、多くの地域で1日20時間以上の停電が発生しているほか、水の供給にも影響が出ていて、死活問題になっています。
また、燃料不足によって公共交通機関の運行も大幅に制限され、全体の6%ほどしか実動していないと訴えました。
さらに、医薬品不足の影響で子供の治療にも支障が生じており、小児ガンの生存率が85%から65%に低下したと明らかにしました。
ガルシア大使は、「国民は極めて厳しい状況に置かれている」と述べ、「同様の制裁が、他の国に対していつ行われるかも分からない、他人事だと思わないでほしい」として「国際社会が反対の声を上げるべき」だと主張。
「キューバは決して脅威ではない。トランプ大統領による制裁こそ脅威だ」と強調しました。
一方、日本については、政府による病院向けの太陽光パネル提供や、友好団体による募金活動などの支援に謝意を表明しました。
最後に大使は「キューバは平和と国際連帯を重視する国だ」と強調し、長年に渡る日本との友好関係を今後も大切にしたいと述べ、日本人にキューバを訪れ、文化や音楽に触れてほしいと呼びかけました。

