クマの餌となるブナの実について、岩手県内では2026年11年ぶりの「豊作」となっていることが発表されました。そうしたなか、滝沢市では10月7日、人とクマの生活圏を分けるための「緩衝林帯」の整備が行われました。
東北森林管理局によりますと、2026年8月から9月まで、県内24カ所でブナの結実状況を調べた結果、木の全体に多くの実が付いている「全体」が10カ所、木の上部に多くの実が付いている「部分」が10カ所などとなりました。
その結果を数値化した県内の豊凶指数は「3.5」に達し、11年ぶりに「豊作」となりました。
ブナが豊作の場合、クマの人里への出没は減る傾向にありますが、滝沢市では10月7日に「緩衝林帯」の整備が行われました。
緩衝林帯とは、人とクマの生活圏を分けるため山林と人里の境界で草木を刈り払い、見通しを良くしたエリアのことで、クマが身を隠す場所をなくし、出没を抑制する狙いがあります。
東北森林管理局では2025年度、クマによる深刻な被害があった岩手、宮城、秋田の3県で2026年度、緩衝林帯の整備を進めています。
周囲に住宅が点在するこの地域では、10月7日から数日かけて2.7ヘクタールの緩衝林帯を整備する予定です。
東北森林管理局森林整備課・小倉茂課長
「(ブナが豊作で)去年ほどクマは出てこないと思われるが、町場に慣れたクマは少なからずいるので緩衝林帯の整備を進めたい」
東北森林管理局では10月末をめどに滝沢や、花巻、西和賀など県内6つの市と町で緩衝林帯を整備する予定です。
