北太平洋でクジラの生態を調べた調査船が、10月5日朝、塩釜港に帰港しました。調査では、これまで海域で発見されていなかったザトウクジラが確認されたほか、減少していたシロナガスクジラの頭数も回復している可能性があることが分かりました。
記者リポート
「塩釜港です。大きな船が近づいてきました。およそ2カ月半に渡るクジラの調査を終えた調査船です」
5日朝、塩釜港に帰港したのは、調査船「第二勇新丸」で今年7月から北太平洋東側の海域で調査を行っていました。
こちらは調査の映像です。
イワシクジラに衛星標識を取り付け、潜水時間などを把握するための調査を行ったほか、乗組員が双眼鏡を使ってクジラの頭数を目視で確認しました。
調査はIWC=国際捕鯨委員会と日本が共同で実施していて、今回が17回目でした。
北太平洋東側の海域での調査は3回目で、これまで発見されていなかったザトウクジラが確認されたほか、商業捕鯨により減少していたシロナガスクジラも、頭数が回復している可能性があることが分かりました。
日本鯨類研究所 勝俣太貴主任研究員
「過去取ったデータと比較することで、近年の環境の変化に対して、クジラがどのような分布や数がどう変わっていくのかというところを見ていくことができる」
今回の調査データは「海洋熱波」という海水温が高い状態が続く現象が、クジラにどのような影響を与えるか、調べる研究にも生かされることが期待されています。
