8月7日、自民党の小泉進次郎衆議院議員(38)とフリーアナウンサーの滝川クリステルさん(41)が、結婚と妊娠を発表。
滝川さんは年明けに出産予定で、既に安定期に入っていることが明らかになった。

神奈川県横須賀市の小泉進次郎議員の実家前に集まった地元住民たちからは、祝福の声が聞かれた。

4人の子どもたち:
しんじろうさん、おめでとうございます!

地元住民の男性:
進次郎さんと一緒に2ショットで、うちの奥さんが撮りました。柔らかい感じの顔で、ものすごく笑っていたのは見ました。その頃にはお付き合いされていたんですね。

そして午後7時過ぎ、2人は報道陣の前に笑顔で登場した。

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小泉進次郎議員:
これから2人で婚姻届を書いて、明日婚姻届を提出したいなと思っています。
自分の中で一番大きいと思うことは、政治家・小泉進次郎というそういうものではなくて、人間・小泉進次郎という素のままの自分でいられる、そういった存在だということが一番大きいですね。

滝川クリステルさん:
今後とも2人で、新しい命もこれから誕生しますので、明るい家庭を築いていけたらなと思っています。温かく見守って下さい。よろしくお願いします。

首相官邸で…異例の報告会見

突然の発表があったのは、8月7日午後1時45分頃の首相官邸。

「聞いたことないですよね。普通の記者会見ですよね?」と記者たちが首を傾げる中、颯爽と現れた小泉進次郎議員と滝川クリステルさん。

小泉進次郎議員:
こういう官邸という場で、私事で大変恐縮ですけど、私もようやく結婚をすることになりました。

滝川クリステルさん:
どうもあの突然で。この度、結婚することになりましたが、色々と環境も変わると思いますので、その際は皆さんに温かく見守っていただければ、本当に幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

官邸での結婚発表は、まさに前代未聞。

菅義偉官房長官:
久しぶりにニコニコして会見していますよ。「今日来たい」と電話があって、直前になって「滝川さんも一緒」だと。その関係がぴったりこなかったものですから。

と笑顔を見せた菅官房長官。政界の中枢を約40年に渡り取材している政治ジャーナリストの田﨑史郎さんからはこんな話も。

政治ジャーナリスト 田﨑史郎氏:
先週初めから噂が流れていまして、「小泉さんが結婚しそうだ」という。すでに相手の女性の方は妊娠されていて、年齢は40歳前後という話だったんですよ。「そうかあの噂本当だったんだ」っていう感じでしたね。

進次郎議員は、結婚の決め手について熱く語った。

小泉進次郎議員:
決め手はですね…理屈じゃないですね。私にとって結婚というのは大きな転機。
ここに至る思いというのも、今日この場所はまさに政治の権力の中枢ですけど、この“政治バカ”の私がクリステルさんといると、政治という戦場から離れることができて。自分自身がもたれかかって寄りかかかっていいような、そんな存在だったことも私にとっては大きなことでしたね。

滝川さんも、オンオフの切り替えを意識しているようで…

滝川クリステルさん:
いかに彼自身の本当の素の自分を出せる場を作るかっていうことが、お付き合いしていく中で、一番大事なことだと思っていたので。素のままで、ありのままでいられるお互いが、とてもいい関係だと思っています。

「出会いの瞬間」捉えた秘蔵映像

昨年から交際を始めたという2人。令和のビッグカップルの馴れ初めとは?

小泉進次郎議員:
本当の初めては、私が初当選で野党の時に新横浜で突撃取材を受ける、それが本当に初めてだったと思います。

きっかけは2010年、滝川さんの突撃取材。2人の出会いの瞬間を捉えた貴重な映像が、フジテレビに残されていた。

滝川クリステルさん:
すみません進次郎さん、Mr.サンデーです。

小泉進次郎議員:
はじめまして。

滝川クリステルさん:
はじめまして、よろしくお願いします。

小泉進次郎議員:
いつもテレビで拝見しています。

進次郎議員から出た言葉は「はじめまして」。初めて出会ったことが伺える。
この時は取材する側と取材される側だった2人。話題は「政治家とインターネット」について。

滝川クリステルさん:
進次郎さんのブログが政治家の中でトップの座についているわけですが、そのあたりは率直にうれしい?

小泉進次郎議員:
うれしいですよ。コメントが来る方は、驚くことに小学生とかから来るんですよ。

滝川クリステルさん:
世代を超えてね。

お互いにしっかりと目を見て話す2人、滝川さんに心を許したのか、進次郎議員からはこんな本音も。

小泉進次郎議員:
私はどちらかといったら新聞は紙で読みたいし、本も自分の手でめくりたい。

滝川クリステルさん:
基本的にはやはりアナログな部分は大切にしたい?

小泉進次郎議員:
アナログ人間なんですね。追いつかないですよ。

滝川クリステルさん:
本当に今日はありがとうございました。

取材を終えた2人は、最後にしっかりと握手を交わしていた。

進次郎議員とクリステルさん これまでの歩み

当時の印象について、進次郎議員は次のように語った。

小泉進次郎議員:
今から言っても後付けでしょ。でもねえ、本当に魅力的な方。だけど今日官邸でも言った通り、自分の中で一番大きいなと思うことは、政治家 小泉進次郎というそういうものではなくて、人間 小泉進次郎という素のままの自分でいられる、そういった存在だということが一番大きいですね。

1981年に生まれた小泉進次郎議員。父はあの小泉純一郎元首相、兄は俳優の小泉孝太郎さんだ。2009年に父親の地盤を引き継いで衆議院選挙に出馬し、28歳で初当選。

精悍なルックスと父親ゆずりの歯切れのいい語り口で「自民党のプリンスと呼ばれるほどの人気を博し、未来の総理大臣と期待する声も高まる一方、これまで度々質問されてきた結婚について、2013年には次のように語っていた。

小泉進次郎議員:
国会の中は出会いの場ではないですから、出会いがあっても国会では嫌ですからね。家の中でまで議論したくないですからね。

そんな進次郎議員が「お母さん」と慕う小料理屋のおかみさんは、今回の発表を受け…

渡辺弘美さん:
「もう結婚しないのか、お嫁さんはいないのかね。早くすればいいのに」とか、いろんな話をしていましたよ。すてきなお相手でうれしい。うれして涙が出ちゃった。

一方、お相手の滝川クリステルさんは、1977年にフランス人の父親と日本人の母親の間に生まれた。
大学卒業後にアナウンサーになり、「めざましテレビ」にも出演。2002年には、お天気コーナーにも登場した。

そんな滝川さんの名前が一躍世に知られたのが、2002年からメインキャスターを務めた夜のニュース番組「ニュースJAPAN」だ。斜め座りでニュースを伝える独特なスタイルから、付いた呼び名は「斜め45度のマドンナ」。

その後、フリーキャスターとして活躍し、2013年の東京オリンピック招致のプレゼンテーションでは「オ・モ・テ・ナ・シ。おもてなし」とスピーチ。

これがオリンピックを呼び込む大きな原動力となり、この年の流行語大賞にも選ばれた。

そんな知名度抜群ながら、世に知られることなく順調に愛を育んできた2人。それゆえに苦労もあったという。

小泉進次郎議員:
今回この発表に至るまでは、一度も2人で外に出た こともないし、一度もどこかに一緒に移動するとか そういったこともありませんでした。

ビッグカップル誕生の馴れ初め 小泉ファミリーも祝福

そんな中、明かされた進次郎議員が父の純一郎元首相に結婚することを告げた時のエピソード。

小泉進次郎議員:
「実は俺、結婚するんだよね」って言ったら、「そうか、よかったよかった。一度はした方がいいよ」っていう、ああいう親父らしい親父でしたけど。その後、全然「相手は誰だ」とか全然聞かないんですよ。だから、それを見かねてうちの兄が「相手興味ないの?」って。「相手なんだけど、お父さんも知ってる人」って。それでスマホで写真を見せたら、「司会者か」って。
そういう親父の第一印象が僕にとっては微笑ましかったし、初めて紹介をした時に「あー、おめでとう。テレビで見るよりかわいいね」っていうふうに言ってた親父が、なんかかわいいなって。

ーークリステルさんには?

滝川クリステルさん:

名前を間違えられるんですよ。「クリスタルさん」と。そこから始まるところがお父さんらしいんですけど。いろいろお話ししました。

また、兄の小泉孝太郎さん(41)は、4人で食事をしたときのエピソードを笑顔で語った。

小泉孝太郎:
僕が父といて進次郎、クリステルさん、初めて4人で会った時。和やかな食事の中、お酒も飲んで、「こうやってファミリーになっていくんだね」って僕は言ったんですよ。その直後、父は固まって込み上げていました。何もコメントできず。

ーーそこは「感動した!」じゃないんですか?

小泉孝太郎:
そのフレーズも出なかったですね。

今後は、政治家・小泉進次郎を妻として支えることとなる滝川さん。

ーー政治家 小泉進次郎の妻として、どんな夢が?

滝川クリステルさん:

そこはなんでしょう、形にとらわれないというのが、私自身の自分がキャリアとして築いたことでもありますし。自分のスタイルで、政治家の妻というなんか自分で囲うものではなくて、2人で新しい形を築いていけたらと。

小泉進次郎議員:
私の選挙とかに、妻がバリバリ出てくることはないと思います。やはり私の中で楽にしてほしいし、みんな“政治家の奥さん”っていうと、「きっと進次郎の奥さんって大変よね。そりゃあんたもできないわよね」って、いろんなふうに今まで言われていました。政治家の妻という前に、滝川クリステルさんという一個人としての幸せ、そういった中に家族での幸せだったり、夫婦での幸せ、そういったことがあればいいなと思うので。

そして、来年には父親となる思いについて尋ねられると、次のような決意を語った。

小泉進次郎議員:
父親になった暁には、政治家・小泉純一郎の真似はすべきじゃないし、したくないと思うけど、父親としては小泉純一郎のような父親になりたいなと。愛情深く、心から自分が親から愛されているということを、一点の曇りもなく思わせてくれたから、こうやって生きてこられたと思うので。そんな父親になりたいと思います。

軽部真一アナウンサー:
三宅さん、我々は彼女が新人アナウンサーだった20年くらい前から知っていますから、感慨深いですね。

三宅正治アナウンサー:
そうですね、一緒に食事に行ったりもしているからね。彼女は実は、けっこう天然でね。かわいらしい女性です。内田恭子アナウンサーが昔、言っていたのは「私がもし男だったら、絶対にクリスと結婚する」と。それくらい女性から見ても魅力的に感じる素晴らしい女性です。

軽部真一アナウンサー:
「斜め45度」「おもてなし」「進次郎議員の妻」とは、鮮やかな歩みですよね。

三宅正治アナウンサー:
おめでとう!

2人は8日に婚姻届を提出するとしているが、混乱を避けるため、提出は代理人が行うという。

(「めざましテレビ」8月8日放送分より)