堤防が決壊した千葉県印旛沼。周辺では発生から3日たった今も大規模な冠水が続く中、当初決壊していた2カ所に加え新たにもう1カ所が決壊するなど被害は拡大しています。

ただ、一部の場所では、2日前と比べると、少しずつですが水位は下がり始めています。

『ノンストップ!』が、水が引き始めようやく人が立ち入れるようになったエリアを取材すると、被害の実態が見えてきました。

コメ農家 薄田直樹さん:
これから刈る予定だった田んぼですね。
もう今水浸しになっちゃってますけど、先までずっと田んぼがあって、そこも刈る予定の田んぼがいっぱいあった感じですね。

刈れたとしても商品として売るのは、まず無理ですね。

被害に遭ったこちらの田んぼは、印旛沼から2㎞近く離れた場所にありますが、収穫時期真っ只中の田んぼが、完全に水に浸かってしまい、約7割のコメが被害に。

コメ農家 薄田直樹さん:
本来であれば8月の25日ぐらいから9月の15日ぐらいまでで稲を刈って終わってるところなんですけど、なんせ雨が長く続いてしまったので、少しだけ刈っては雨降ってしまってって感じだったので…。
晴れが続いたら稲を刈ろうと思っていた矢先にこの被害に遭っちゃった形なので、7割6割は稲刈りできない状態で水の中に沈んでしまった状況ですね。

今あそこにシルバーのワンボックスが止まってると思うんですけど、あそこの屋根がちょっと見えるぐらいまで水没しちゃってた形なので、ほとんど機械自体は水の中に沈んでしまった形ですね。

車1台が隠れてしまうほどの高さまで冠水。重機や機械の被害なども合わせると、被害額は3000万円にのぼるといいます。

コメ農家 薄田直樹さん:
それこそ農家自体を続けるかも含めてどうしようかって感じだよね…。

コメ農家 父・一男さん:
この人がやんなければ私たちはやめたいと思ってるよ。だってこれから機械揃えてやってる歳じゃないと思って。もう80代だし。80になってこんなんになると思わなかった…。
でもさ、やんないのも悔しいよね。ここまでやってきてさ。

何でもなく息子に譲ってやりたかったんだよね…。泣いても泣ききれないから泣かないようにしてるんだけどね…。
浸水被害に遭った住民は…
こちらの住宅では、家の中まで浸水し、畳はすべて水浸しになりました。

浸水被害に遭った住民:
(網戸閉じて)ここまでか。ここまで水来てる。
――ここ一面が?
そうそう。きのうの朝まではここまで水来てて、
ようやく水が引き、きのう(24日)から片付けを始めたといいます。

浸水被害に遭った住民:
ここ。床上26㎝だった。
非常食をここに入れてたんだけど段ボールだから、下の方は非常食が全部だめになっちゃって…、ちゃんと準備してたんだけどね。地震とかには備えてたんだけどまさかの水害で…、しょうがないね水害は。

浸水被害に遭った住民:
テレビもダメだね…、つかない…。
室内の至る所で見て取れる浸水の被害と痕跡。

浸水被害に遭った住民:
あのタイヤがぷかぷか流れてきたの。うちのじゃないのあれ。誰か持ち主が取りに来るといいんだけど…。

庭に流れ着いたのは、持ち上げるのも大変なタイヤ8個。
復旧の兆しが見えない中、新たに台風26号が発生。
週末以降、再び関東を直撃する恐れがあり警戒が必要です。
(「ノンストップ!」9月25日放送より)

