2027年度に没後150年と生誕200年という二つの節目を迎える西郷隆盛。その命日である9月24日、鹿児島市の西郷隆盛銅像前に、高校生と地元クリエイターが手がけたカウントダウンボードが登場した。ショッピングを楽しむ篤姫、コーヒーショップに立ち寄る島津斉彬——鹿児島の偉人たちがユーモラスに描かれたそのボードは、地域への誇りと若い世代の発想が詰まった一枚だ。
銅像の「視線の先」に広がる鹿児島の偉人たち
24日朝、鹿児島市城山町の西郷隆盛銅像前でお披露目されたカウントダウンボードには、没後150年と生誕200年それぞれまでの日数が示されている。
このボードを制作したのは、鹿児島商業高校観光ビジネスコースの生徒約40人だ。生徒たちが考えたコンセプトは「時を超えて、西郷さんと鹿児島を旅する」。生徒たちのアイデアをもとに、地元クリエイターと連携して仕上げた作品である。
ボードに描かれているのは西郷隆盛だけではない。ショッピングを満喫する篤姫、コーヒーショップに立ち寄った島津斉彬など、鹿児島ゆかりの偉人たちが現代的でユーモラスなタッチで表現されていて、ボード全体で一つの"旅"が描かれていることが伝わってくる。
生徒たちの発想——「桜島は絶対に入れよう」
このデザインは、生徒たちが西郷隆盛の生涯や鹿児島の観光地をじっくり調べる中から生まれた。
3年生の商崎誠也さんは「桜島を絶対に入れようというポイントを作り、有名な所を調べ、足していった」と制作の過程を振り返る。鹿児島を象徴する風景を一枚に集約しようという思いが、デザインの骨格になったようだ。
同じく3年生の福冨愛翔さんは「『鹿児島と言ったら西郷さん』みたいなところもあるので、鹿児島以外にも広めていけたら」と語る。地元への愛着と、それを全国へ発信したいという意欲が、このプロジェクトへの参加を後押ししたのだろう。
節目の年へ向けた機運が本格始動
セレモニーでは、カウントダウンボードのお披露目だけでなく、鹿児島実業高校書道部による書道パフォーマンスも披露された。西郷隆盛の座右の銘として知られる「敬天愛人」を力強く書き上げるパフォーマンスは、節目の年に向けた気運を盛り上げた。
鹿児島市観光交流局の追立秀之さんは「没後をきっかけに鹿児島の魅力をますます全国に向け、力強く発信できれば」と期待を込める。

2027年度という節目まで、西郷隆盛に関するイベントは今後も県内各地で開かれる予定だ。高校生たちの手から生まれたカウントダウンボードは、その機運を象徴する存在として、城山の銅像のそばで静かにその日を数え続ける。
【動画で見る▶西郷隆盛生誕200年・没後150年 節目をカウントダウン 】

