福島第一原子力発電所の廃炉に関する研究開発などを担ってきた「技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(IRID)」は、9月24日、同月末で解散することを公表した。
IRIDは2013年8月に電力9社や東芝、三菱重工業など17法人で設立。その後2法人が加盟し19法人で、高線量で人が立ち入れない原子炉内部の状況把握や燃料デブリの試験的取り出しなどにかかる研究開発などを進めてきた。
これまでに宇宙線ミュオンを活用した原子炉内部の透視や、原子炉の内部調査ロボットの開発などに携わってきたが、9月24日の臨時総会において、同月30日に解散することが決定したという。
IRIDは当初、設立から10年を存続期間とし、2023年度以降は新プロジェクトに着手せず。一方で、2号機燃料デブリの試験的取り出しに使用するロボットアームの開発など、継続中のプロジェクトが残っていたことから設立後10年以上の存続が認可されていた。
ロボットアームは2026年4月に福島第一原発構内に搬入が完了し、その後、試験や開発に使用された周辺機器の撤収などを行ってきたが、それも終了したという。
IRIDは「機構としての目的を果たした」としている。
これまで13年間での事業費は約1,587億円で、その多くは国からの補助金となっている。
