兵庫・淡路島の観光施設「淡路ワールドパークONOKORO」に、閉園前最後の大型連休を迎えた23日、多くの人が訪れた。施設は老朽化や維持費の増加などを理由に、2026年11月で閉園することが決まっている。全国で“ご当地遊園地”の閉園が相次ぐ中、思い出の場所を訪れる家族連れの姿が見られた。
閉園前最後の大型連休 「ONOKORO」に長蛇の列
23日朝から開園を待つ家族連れの大行列ができていたのは、兵庫・淡路島の観光施設「淡路ワールドパークONOKORO」。

詰めかけた人たちには、連休というだけではない深い理由があった。
大阪からの来園者:
「なくなる」って聞いて、ちょっと駆け込みで。
淡路市民:
寂しいですよね、こんなに賑わってるのに。

メリーゴーラウンドや豪快な芝すべりなど定番のアトラクションに加え、ミニチュアサイズの有名建築を回って世界旅行気分が味わえるエリアなど、地元に愛されてきた“ご当地テーマパーク”だったが…。
滋賀からの来園者:
調べたら「閉園」ってなってたので急いできました。
姫路市民:
閉園するのをテレビで見たので。

1985年に淡路島と徳島を結ぶ大鳴門橋の開通とともに開園し、40年以上親しまれてきた「ONOKORO」が2026年11月いっぱいで閉園されることが決まったのだ。
徳島からの来園者:
閉まるのが寂しいなと思って。
(Q.お目当ては?)全部のアトラクション制覇。

閉園の大きな理由となったのが施設の老朽化。
園内を見てみると、シンボルの大観覧車が止まったままだ。

淡路ワールドパークONOKORO・清水浩嗣支配人:
(観覧車は)去年3月には止まってしまった。私どもできることはやったが、直せばまた次壊れる。

これまで修繕費として約12年間で5億円以上をかけてきたが、今後も施設の維持にはさらなる費用がかかると判断し、やむなく閉園を決めたという。
来園者の中には“子どものころの楽しかった思い出を我が子と味わいたい”という親たちの姿が多く見られた。
滋賀からの来園者:
(Q.お子さんたちは?)初めてです。私が小学生の時に来たことがあって、最初で最後、もう一度だけ行きたいなということで…。

閉園前最後の大型連休とあって、普段の6倍ほどの来園者が詰めかけたという。

淡路ワールドパークONOKORO・清水浩嗣支配人:
3世代がそろって来られるパークだと自負しているので、「なんでなくなるの」というふうな言葉をたくさんいただいた。
全国で進む“ご当地遊園地”の閉園
日本にある遊園地やテーマパークは、1993年の254カ所をピークに減少。

2020年には74カ所と、最盛期の3分の1以下になっている。

東京でも2020年8月に「としまえん」が94年の歴史に幕を下ろした。

地元に愛されてきた“ご当地遊園地”などの閉園が相次ぐ背景について、明治大学兼任講師の中島恵さんは「(施設が)古くなっていくのは待ったなし。集客の調子が悪くても、絶対にメンテナンス費は必要。お客さんとなり得る若い世代の人数も減少している」と話す。

佐賀市で動物とのふれあい体験などができる観光施設「どんぐり村」も、2027年秋での閉園が決まった。
東京からの来園者:
(閉園)やっぱり率直にすごい寂しいなっていうのはあった。

1988年に開園し、一時は年間約50万人が訪れる人気施設だったが、近年は来場者が減少。
土日・祝日のみの営業となっていた。
佐賀市からの来園者:
あと残り1年ぐらいあるんで、来年まで時間が許す限り遊びたいなと思っています。
(「イット!」9月23日放送より)

