この5連休に登山を楽しむ人が多くいる一方で、危険が指摘されているのが山での落雷です。
雨が降り続く山の中。
しばらくすると、木々の向こうが一瞬光った直後、激しい雷鳴が鳴り響きました。
2026年に入り、こうした山での落雷が増え、事故も増加傾向にあるといいます。
ヤマテン社長・山岳気象予報士の猪熊隆之さん:
去年までの5年間ですと、1件しかなかったんですね。それに対して、今年は夏だけで2件起きているので、かなり多いペースだと思います。やはり地球温暖化が進行していて、雷が起こりやすくなっている原因の一つと考えられる。
山での落雷が増えている原因の1つが、地球温暖化。
気温の上昇に伴い大気中の水蒸気が増え、そこに上空の寒気や台風の湿った空気が加わることから、大気が不安定に。
天気が変わりやすい山での落雷が増えているといいます。
22日も多くの登山客でにぎわっていた、東京の高尾山。
登山客からは「異常気象が早いペースで進んでいるのかな。すごい心配です」「クマのとか、ハチとか刺された時の対策はしてますけど、雷の対策はしてこなかったです」など、山での落雷に心配の声が聞かれました。
埼玉県の秩父エリアにある二子山を登っていた男性が撮影した動画。
辺り一面、曇り空の中、雷鳴がとどろいています。
撮影していた男性はこの数分後、雷に打たれ、倒れ込んでしまいました。
スクールウィズ代表・太田英基さん:
(雷に)打たれた瞬間はカメラのフラッシュみたいな感じで、一瞬、目の前が真っ白になるんですよ。
当日の午前中は晴れていて登山日和だったといいますが、山頂近くに来たところで天気が急変したといいます。
スクールウィズ代表・太田英基さん:
早く下山しようと声かけをした本当2~3分後に雷に打たれたという状況。真っ白になった瞬間に雷のごう音がドゴーンと鳴り響いて、次の瞬間は全身の感覚が奪われて、多分感電してしびれているっていう状態。前を向いた時に全員、私の前にいた4人も倒れていて、まさに全員同じ雷に打たれていた状況。
その後、男性らは雷に打たれた数十分後、何とか歩けるようになり、自力で下山したといいます。
友人の足には、強い電気が流れたことで現れる雷紋らしき痕がありました。
こうした登山中の落雷から、どう身を守ればよいのでしょうか。
ヤマテン社長・山岳気象予報士の猪熊隆之さん:
高い木っていうのは非常に危ない。(雷が)落ちやすい。山小屋の軒先、こういった所に避難する方もいるんですけど、ここも非常に危険で、山小屋に雷が落ちたときに電気が伝っていく所が軒先なんですね。山小屋に入るか遠ざかるかどっちかですね。雨雲レーダー、落雷マップを確認して、危ない場所に入らないようにすることが重要。
