京都を訪問されている上皇ご夫妻にとって6月12日は、退位に伴う一連の儀式の最後の日だった。
心臓に不安を抱える美智子さまも区切りの日の儀式に臨まれた。
上皇ご夫妻 明治天皇陵などに退位報告
この記事の画像(16枚)12日午前、歴代の天皇の陵墓がある京都市の泉涌寺の前には、たくさんの日の丸が埋め尽くしていた。
そして、上皇ご夫妻が、歓声に出迎えられ、車の中から手を振りながら泉涌寺に到着された。
今年3月から約3ヶ月に及んだ上皇ご夫妻の退位に伴う儀式。
上皇ご夫妻は、12日午前、泉涌寺に隣接する明治天皇の父・孝明天皇の陵墓を参拝され、昼過ぎ、京都市伏見区にある明治天皇の陵墓に到着された。
モーニング姿の上皇さまは、参道をゆっくり歩いて陵墓の前に進まれた。
そして、玉串を捧げて深く拝礼し、4月末に退位したことを報告された。
美智子さま 階段の手すりをつかまれ…
続いて、グレーのロングドレス姿の美智子さま。
右手で手すりにつかまりながら、ゆっくりと陵墓へと進まれ、拝礼された。
上皇ご夫妻の退位に伴う一連の儀式は、 これで全て終えられたことになる。
沿道で話を聞いた女性は、「もう涙、涙が出てきて…」と語った。
美智子さま 心臓の血液が逆流する「三尖弁逆流症」の診断
美智子さまは、8日、心臓の血液が逆流する「中等度の三尖弁逆流症」との診断を受けられた。
上り坂や石段が続く今回のご参拝について、宮内庁担当記者は…
フジテレビ宮内庁担当・宮﨑千歳:
上皇后さまは、新たに作られた手すりにつかまったり、皇宮警察の護衛官の腕につかまったりして、途中何度か立ち止まりながらお上りになったそう。無事にご参拝になって非常にホッとなさっているのではないかと思います
今月、白内障の手術も
実は美智子さまは、心臓の他に白内障を患い、その症状はこの数年で手術が必要なレベルにまで達していた。
しかし、手術により公務を離れると退位の儀式に影響が出るとして、治療を控えてこられたのだ。
宮内庁担当の宮﨑記者は、「この儀式がきょう終わって、ようやくご自身のお体のメンテナンスにも取り組まれるということなのではないかと思う」と話す。
美智子さまは今月16日と23日に白内障の手術を受けられる。
(「Live News it!」6月12日放送分より)