山形・西川町議会は現在、3月の本会議で行われた「町長による職員へのパワハラの疑いがある質疑」が収録された動画を非公開としている。町長は3月17日夜に会見を開き、パワハラを否定した。

不適切発言を認めるもパワハラはない
非公開となっている3月5日に開かれた西川町議会の本会議の動画には、佐藤光康議員が、菅野大志町長による「職員へのパワハラと疑われる言動」や、町長就任後に「職員の早期退職者が増えたこと」への見解を問いただす内容が含まれている。

町長と町議会は17日夜に会見を開き、町議会側は動画を非公開とした理由を、「事前に通告されていない質問があった」「うわさ程度の内容で確認がとれない」など、不適切な部分があったためと説明した。

また菅野町長は、パワハラの疑いについて「担当課への相談がない」として否定した。

退職者の増加については、町長は本会議で「1人辞めると若手職員を2人雇える。損失ではない」と答弁したが、これを「不適切だった」とした。

西川町・菅野大志町長:
退職が損失という質問は、お金の話だと思った。お金にすると60代・50代の方が1人辞めると若手を2人雇える。「損失ではなくてもったいないと思わないか」という質問であれば、別の回答ができたと思う。
退職した職員に聞き取りして質問
これに対し、町議会で質問をした佐藤議員が18日午後5時すぎに会見を開き、質問をした理由を次のように話した。

西川町議会・佐藤光康議員:
早期退職した職員は「ニコニコして辞めた」と町は言っているが、実は土日もいろいろな指示が来て、精神的に仕事に追い込まれる形で、「これはまずい」ということで辞めざるを得なかったという話を聞いた。ほかの辞めた職員にも電話で聞き取りをして、きちっと議会で言わなくてはと思った。
一連の動きを受けて18日、町議会は議会運営委員会を開き、非公開となった動画の内容を確認。その結果、「削除が必要なものではない」とした。
今後、議会としての最終的な結論を出すとしている。
(さくらんぼテレビ)