仙台市の小学校で女子児童が暴行や暴言を受けた後、学校を休みがちになったとされる事案があり、市教育委員会は保護者からの申し立てを受け、「いじめ重大事態」と認定し、調査を進めることを明らかにしました。
伊藤優太 仙台市議
「なぜ本事案は保護者からの申し出があるまで、いじめ重大事態として対応されなかったのでしょうか。いじめ重大事態隠しと受け取られかねません」
伊藤市議によりますと、市内の学校に通っていた当時5年生の女子児童は、おととし4月以降、複数の同級生から無視されたほか、トイレで頭をたたかれたり「死ね」などの暴言を吐かれたりしたということです。
学校側もおととし7月には身体的ないじめを認知し、関係する児童への聞き取りなどを行いましたが、その後も暴言や無視などは続いたとしています。女子児童は学校を休みがちになり、6年生となった1年間の欠席日数は「不登校重大事態」の目安となる30日を超えて80日以上になりました。
学校側は「いじめが要因の欠席との認識はなかった」としていて、児童の保護者はこの対応に不信感を抱き、6月12日に「いじめ重大事態」の申し立てを行ったということです。
仙台市教育委員会 天野元教育長
「申立書提出まで、取り扱いの決定がなされず、深く反省」
また、天野教育長は今後速やかに校長会を開き、対応の徹底を求める考えを示しました。