大阪府警は無登録で金融商品取引業を営んだ疑いなどで52歳の元会社社長の男を逮捕しました。
金融商品取引法違反などの疑いで逮捕されたのは、神奈川県相模原市の元会社社長・福嶋崇容疑者（52）です。
福嶋容疑者は、2021年12月下旬～2022年12月上旬にかけ、複数回にわたって、出資者に対し、メタバース空間の土地、アート、ゲームなどのデジタル資産の運用事業への出資により、収益の分配を受けることができると勧誘し、必要な登録を受けないまま、金融商品取引業を営んだ疑いがもたれています。
また、一部の出資者に「元本保証」をうたって金を預かった、出資法違反の疑いももたれています。
警察によると福嶋容疑者は、2020年1月上旬からおととし2月下旬にかけ、少なくとも、東京都、大阪府、京都府やほか5県に住むおよそ40人から、あわせて2億円を超える出資金を集めていたとみられ、当初は、出資者に対して一部、配当があったものの、次第に支払いが滞り、中には、元本の返還にも応じていなかった例もあるということです。
去年3月下旬に、近畿圏内に住む出資者が、弁護士とともに大阪府福島警察署を訪れ、「知人から紹介を受けて投資したファンドからの配当金が支払われない」という相談をしたことから、警察が捜査に着手していました。
警察の調べに対し、福嶋容疑者は金融商品取引法違反の疑いについて認めているものの、「複数の出資者から金銭を受け取ったことはまちがいありません。ただその際に元本保証はしていません 」と話し、出資法違反の疑いについては否認しています。
