三重県の南伊勢町立病院でおよそ1億7000万円を横領した罪に問われていた元職員の男に、懲役7年の判決が言い渡されました。
南伊勢病院などで会計担当をしていた廣出翔被告(41)は、2016年からの6年間、病院の口座などからおよそ1億7000万円を横領した罪に問われていました。
これまでの裁判で検察側は、「発覚を防ぐためにデータを改ざんするなど極めて悪質」と指摘して懲役8年を求刑し、弁護側は社会的な制裁は受けているとして寛大な判決を求めていました。
津地裁はきょう、「遊興費などを手っ取り早く稼ぐための身勝手な犯行」などとした一方、概ね事実を認めていることや町に1153万円を被害弁償していることを考慮したとして、求刑を下回る懲役7年の判決を言い渡しました。