スペインの首都・マドリードで、多くの人たちが混乱に陥っていました。
駅構内にあふれ返った人々。
ホームに入ることすらできず、疲れ果てて地面に座り込む人。
5月4日、高速鉄道の線路設備から銅線ケーブルが盗まれ、首都マドリードと地方都市を結ぶ列車の運行が停止しました。
鉄道を利用する人は、「南米や他の国ならわかるけど、スペインでこんなことがあってびっくりです」「9時半から待っていますが、何の説明もありません。ただ待つだけです」などと話していました。
スペインの交通省によると、盗まれた銅線ケーブルは5カ所に及び、信号システムで使われるものということで、鉄道を利用する1万人以上に影響が出ました。
地元警察は、盗まれた銅線ケーブルについて調査を続けています。