高齢女性を特殊詐欺の被害から防いだとして、コンビニエンスストアの店長たちに警察から感謝状が贈られた。
4月30日、大阪府西成警察署で感謝状を贈呈されたのは、ファミリーマート南開店の店長・祥瑞未菜さん(38)と、アルバイト・大原夢斗さん(17)だ。

警察と祥瑞さんによると、3月30日、大阪市西成区に住む70代の女性が店を訪れ、3000円分の電子マネーを2つ購入。
女性は、この5日前にも店で3000円分の電子マネーを購入していて、当時は祥瑞さんに「友達に渡すため」と購入理由を説明していた。
その時から違和感を持っていた祥瑞さん。改めて話を聞くと、電子マネーの使い方を知らなかったことから、これ以上の購入をやめるよう説得し、警察に通報した。
女性は「手数料として1万円分の電子マネーを送金すれば、9000万円を渡す」という電子メールが複数回届いたことで、信じ込み、電子マネーを購入したものの、送金方法が分からなかったため、犯人に振り込むことはなかったということだ。
ファミリーマート南開店店長・祥瑞未菜さん:止めれるものは、止めてあげたいですよね。今後も、(電子マネーやプリペイドカードの)番号を送ったらあかんというのは徹底したいです。
祥瑞さん、実は特殊詐欺に遭っている人を見抜いたのは今回が3度目だ。

ことしに入ってアルバイトを始めた高校3年生の大原さんは、祥瑞さんの迅速な対応に驚いたと振り返った。
ファミリーマート南開店アルバイト・大原夢斗さん:本当にあるんだなと思いました。
大原さんは、店長の祥瑞さんがつきっきりで女性を説得している間、レジ打ちなどの業務をこなして、店全体が混乱しないように対応していた。
ファミリーマート南開店アルバイト・大原夢斗さん:被害を止めることができてよかったです。
(Q.これから被害に遭っていそうな人を見つけたらどうしますか?)
ファミリーマート南開店アルバイト・大原夢斗さん:ちょっと待っていただいて、店長を呼んで対応してもらおうと思います。

西成警察署は「少額の投資詐欺や架空請求が多いので、注意してください。うまい話には乗らないようにして、怪しいなと思ったら家族や警察に相談してください」と呼びかけています。

(関西テレビ 2025年4月30日)