時代のトレンドを切り取り梅田・茶屋町の顔をとして長年親しまれた「梅田ロフト」がきょう「茶屋町」での営業を終えます。
午前11時の開店と同時に、別れを惜しむ買い物客が訪れています。

大阪市北区茶屋町(ちゃやまち)の「梅田ロフト」は1号店の渋谷ロフトに続き、関西初のロフトとして1990年にオープン。
1階から8階にわたる多層階の店舗で、生活用品やコスメなど年間およそ20万種類の雑貨を販売してきました。

しかし近年は、競合他社などの影響でピーク時の売り上げから減少していることなどから、「茶屋町」での営業終了を決めました。

■梅田商圏の「人の流れが変わった」ことが要因

専門家はロフトの茶屋町撤退の背景に商業施設が乱立する梅田での競争激化とAmazonをはじめとした巨大ECの台頭があると分析しています。

【りそな総合研究所・荒木秀之研究員】「ECサイトの台頭で、路面店がなかなか客を足を運んでもらいにくくなったというところに加えて、梅田全体の新しい店の増加で、お客さんの流れが変わったというところの2つの要因。

茶屋町エリアは、少し前までは非常にファッショナブルな、おしゃれなエリアという打ち出しもあったが、グラングリーン大阪、KITTE大阪、イノゲート大阪など梅田の北側に新たな施設ができてきているので、茶屋町を含めた梅田全体の人の流れが大分変わってきている。さらに各百貨店のリニューアルや増床、地下街も含めて、客の取り合いが激しくなっていると、そこに対応した店作りが必要だと思う」

ロフトは「茶屋町」から姿を消しますが、「阪神梅田本店」に移転。
1フロアでの展開で売り場面積は茶屋町のおよそ4割ほどに縮小します。

また、商品数を絞った上で、得意とするコスメや、阪神タイガースとのコラボ、台湾発のフィギュアブランド「JINART」など「梅田ロフトでしか買えない」ラインナップを充実させるということです。

新生・梅田ロフトは、5月21日にオープンします。

関西テレビ
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