北海道コンサドーレ札幌は4月29日、ダイワハウスプレミストドームでV・ファーレン長崎と対戦しました。0-2から後半31分に近藤友喜選手が1点を返すと、アディショナルタイムに原康介選手が同点ゴールを決め2-2の引き分けに持ち込みました。
試合後、岩政大樹監督の会見が行われました。
――試合の総評をお願いします
「連敗しなくて良かったなというところと、勝ちたかったなというところが両方入り混じった感じです。やはりここのホームで作り出している皆さんの空気ですね、みんな選手たちを後押ししてくれるのが今日確認できましたし、そのおかげで拾えた勝ち点なのかなと思っています。
戦いとしては、前半のところで相手が狙ったのか狙ってないのかわかりませんが、かなりスローペースで入ってきて、それにお付き合いするような展開になってしまったというところが、勿体なかったと思っています。
そこをもう少しテンポアップしたかったなというところと、前半途中から少しリズムが悪くなってプレスがはまらなくなったところで、0-2になるまでの時間、非常にこれも勿体なかったと思っています」
今日は交代選手のところは予定通りでしたが、そこまでに2点失うというのは少し苦しい展開になってしまった。いずれにしても選手達がよく最後まで、サポーターの声を聞いて戦えましたし、大きい勝ち点1だと思っています」
――ハーフタイム、2失点した後、選手たちへの指示は
「主にプレスのかけ方ですね。ハーフタイムでも少し変えて、0-2になってからも少し変えました。0-2になったところからのプレスの方がはまったわけですが、相手側もボールを捨てるような展開、0-2だからこそしてくれたというところもあるので、まだまだ練度が浅いなと。
今日ぐらい上手い選手だとなかなかうまくいかなかったというのが正直なところです。リードされた状況のときに、自分たちでどう相手の選択肢を消しながらプレスをかけるというところは、課題としてまだあるかなと思っています」
――原選手を後半35分に投入しましたが
「ゴールのシーンのような入り方ができる選手なので、それを期待して入れました。(田中)宏武とどちらにすべきかなと最後まで悩みましたが、そこのゴール前に詰めるという役割を期待して彼を投入しました。
期待通りでしたし、彼のやはり今シーズンの取り組みも非常に評価しています。いろんなポジションに挑戦させていて、センターバック以外は全部やっているんじゃないでしょうか。それを非常に積極的にトライしていて、いろんな質問もしてきます。
前向きにトレーニングに取り組んでいることが、ああいったゴールにつながっているのだと感じました。ゴールシーンでは、誰だかわからなかったのですが、走ってきたのが原だったので少し驚きました。しかし、彼は持っている選手だと思います。ああいう入り込み方が非常に上手いですね」
――今のチーム力をどうとらえているか
「勝ちたかったですが、シーズンの中でいろんな試合があって、やはり2点ビハインドという試合も体験すると思うんですけども、そのときに2点追いついたことがあるという経験は非常に大きいです。いずれにしても、とにかく我慢強く戦うという今のテーマですね。
今日はちょっとリズムが悪い時間にあっさり2点失ったというところは反省なんですが、逆に2点取られてから我慢強く攻撃を仕掛けていって何度も何度も入っていくというところは、一つの成長かなと思います。
我慢強く戦う部分はできているので、もう少し圧倒したり、自分たちの流れになったところで、何連勝という流れに持っていきたいと考えていますが、そこを狙うまでにとにかく今、連敗しないことが非常に大きいと思っています」