4月29日午後6時ごろ、フィリピンの首都・マニラで、石破首相とマルコス大統領との首脳会談が始まった。
午後6時ごろに始まった石破首相とマルコス大統領との会談では、アメリカ・トランプ政権の関税措置を巡る対応や、海洋進出を強める中国を念頭に、安全保障分野での協力を強化することなどについて意見を交わす方針だ。
また、両首脳は、防衛上の秘密情報などを共有するための協定の締結に向け、協議を始めることを確認する見通しとなっている。
会談終了後には、揃って記者会見に臨む予定だ。

■「東南アジアに関心がない」と言われるトランプ政権 ここで存在感を示したい日本
石破首相はアジア諸国を相次ぎ訪問している。
ジャーナリスト 浜田敬子さん:トランプ政権は、『東南アジアにはあまり関心がない』と言われているんです。それで“力の空白地帯”が生まれて、中国がそこにすごく存在感を強めようとしている。日本としては安全保障面でも、経済的にも、やはり東南アジアで存在感をちゃんと維持したいという思いもあると思います。
ジャーナリスト 浜田敬子さん:特にベトナムなどは、日本企業がたくさん進出していて、ベトナムからアメリカへの輸出関税をすごく高くかけられていて、日本企業への影響も大きいので、そういった意味もあり、ベトナムも訪問したんだと思います。

日本はアジアでの存在感を高めて、「トランプ関税」交渉の足がかりの一つにしたいということもあるようだ。
(関西テレビ「newsランナー」 2025年4月29日放送)