イギリス公共放送のBBCは28日、社内の職場文化に関する調査結果を発表しました。
一部の権力を持つ人が同僚や部下たちに対して不適切な行動をとり職場環境を悪化させていたほか、対処されていなかったと指摘しました。
調査は、児童保護法違反の罪で訴追されたBBCの元司会者、ヒュー・エドワーズ被告の不祥事を受け、外部の専門機関が昨年10月に開始したもので、およそ2500人の職員やフリーランスから聞き取りが行われました。
報告書では、BBC全体に有害な文化が存在する証拠はないとしながらも、一部で権力を乱用する行為が見過ごされていたと指摘されています。
また、成功した番組に関わる人物による不適切な行動が、十分な対応が取られないまま容認された例もあると警告しています。
BBCは調査結果を受け、行動規範の強化や懲戒規定の見直し、問題行動を指摘しやすくする仕組みの導入など、改善策を発表しました。
BBCでは、最近、著名キャスターらによる不祥事が相次いで発覚しており、組織改革への対応が求められています。