お笑いコンビ、ダウンタウンに関して新展開があった。
インターネット配信サービス「ダウンタウンチャンネル(仮)」を、この夏にも始め、コンビそろって芸能活動再開を目指していることが吉本興業への取材で分かった。
去年、松本人志さんに単独インタビューをした芸能記者の中西正男氏の解説。

■『ダウンタウンチャンネル』1回目は2人そろって 問題は浜田さんの体調
(Q.どうしてこのタイミング?)
【中西正男氏】「タイミングで言うと、25日の読売新聞の報道にあった『夏』っていうことなんですけど、夏といっても7月の頭も夏ですし、8月の終わりの方も夏でしょうけど、僕が聞く限り、だいぶ早いほうの夏にもスタートを目指して行きます。
そうなると告知も必要だし、色々な声を募集してそれを番組に反映するということもあるのであれば、その準備もある。それを考えると少なくとも今ぐらいには『やりますよ』って言わないと、何も始まらないから、この時期の発表になったと聞きました」
(Q.松本さんは活動休止中、浜田さんは休養中。2人そろってスタート?)
【中西正男氏】「去年の年末に松本さんに話を伺った時に、すごく強くおっしゃっていたのが、『ダウンタウンチャンネル1回目、どんな企画をするにしても、必ず1回目は松本、浜田2人でやります』って言ったんです。
だから今も、その基本路線は変わらないと聞きます。ただ今、浜田さんは休養中ですから、体のことが何より大事ですから、体の様子を見て、スタートの時に浜田さんが出てこられる状況だったら、2人でっていうパターンでやると思いますし、ちょっとこればかりは浜田さんの体調次第しだいだと思う」

■番組の内容「コント?新たな賞レース?過去の番組?」
(Q.番組の内容は?)
【青木源太キャスター】松本さんはテレビ番組でも、番組によりますが、かなり内容とか構成にも入ったりするタイプの方でもありましたね?
【中西正男氏】「僕が今、現時点で聞いているのは、まず“やる場”ですけれども、いわゆる『ダウンタウンチャンネル』ってなってますけど、YouTubeとかで1番組としてやるとか、そういうものでは全くありませんと。
吉本興業が軸になって、そういう思いがある会社、企業の人たちからお金を募って、YouTubeでもなければ、テレビでもない。全く新しい“観るもんの世界”を作りますと。
この“観るものの世界”に『ダウンタウンチャンネル』というチャンネルもあるという形が、この夏にも具現化されると。
基本的に観たい人しか観れないから、多分スマートフォンとかで観る形になると思うんですけど、劇場みたいな感じで、『行きたい』、『観たい』しかいない空間になるので、濃い内容になる。
新しいコントとか作るのも、もちろんめちゃくちゃ大きい軸ですけど、僕が聞く限り、“過去のダウンタウンの2人のネタ”とか、色んな番組とか、映像とか、そういうふうに過去のものも、そこのチャンネルに行ったら見られる。
だからダウンタウンに関するものを見たかったら、そこに行ったら見られるって内容になるはずです」

【青木源太キャスター】でも、各局が持っている権利の権利処理が必要になってくるということですか?
【中西正男氏】「そこら辺の話もしてると聞きますけれどもね。どういう形にするのかベターなのかってことは。
1つの可能性としては、その『ダウンタウンチャンネル』の中で、全く新しい賞レースみたいなものを立ち上げてとか、そうなると、そこのチャンピオンがまた他の世界に行くという、立体的な動きにもなりますから、色んな可能性は考えていらっしゃると聞きます」
【青木源太キャスター】松本さんは数多くの賞レースの審査員、審査委員長を務めてますけれど、今それも降りている状態ですから、その審査員の仕事をまあそちらでやる?
【中西正男氏】「松本さんが選ぶ“お笑い王者”みたいな、そういう広がり方を考えているとも聞きます」

■松本氏は「反テレビではない」
【青木源太キャスター】一方で、松本さんに関して色んな意見もある。今回、『ダウンタウンチャンネル(仮)』ということで、オリジナルのプラットフォームを作るということになれば、テレビから離れていくということになるんですか?
【中西正男氏】「僕が松本さんに話を伺ったのは12月だから、もうだいぶ前ですけど、数カ月前は、『テレビへの思いはテレビへの思いとしてある』とは聞きます」
(Q.”反”テレビではない?)
【中西正男氏】「”反”テレビではない。『ただ今の立場の自分が動いてテレビに戻ろう思ったら、色んな人が動いてもらわなあかんし、色んな人に余計な馬力を使わせる、それやったら自分が好きにできるものを作った方がええんちゃうか。それがダウンタウンチャンネルや』っていう説明をしてましたね」
去年12月に中西さんによって行われた松本さんへの単独インタビューでは、「テレビへの決別だとか、反テレビだとか、そういうものではないということです。本当の話、僕はテレビに頑張ってもらいたいと思っているんです」という言葉がありました。

■メディアの世界に戻るなら「一言説明を」と石戸氏の指摘
元毎日新聞記者の石戸諭氏は「騒動に関して説明をした方が良い」と指摘します。
【石戸諭氏】「僕はやっぱり、松本さんの口から何らかの、一連の報道、特にスキャンダルの報道に関して、裁判も終えた今ですから、広く言えばメディアの世界に戻ってくるっていう時に、今までマスを相手にして、この世界でかなりのファンと多くのポジションを取って、色んな人に影響力を与えてきた松本さんですから、一連の騒動に関して一言何かあった方が良いんだろうなあと思います。
それはこのチャンネルを作るにしても、誰もができるわけじゃない。なんでその誰もができる訳じゃない世界に行ったか、もちろん本人たちの実力もある、それは色んな影響力もあるでしょう。
でもやっぱり色んなメディアの力もあって出てきたということも、これもまた事実だと思うので、色んなファンをテレビの世界や、色んな所で広げてきたダウンタウンですから、一言、二言、説明はやっぱりあった方が良いんだろうなってすごく思います」
【青木源太キャスター】裁判は判決が出たわけではなく、和解でもなく、取り下げたということですけど、実質的には和解に近い?
【中西正男氏】「裁判に関して何と呼ぶかですが、“終わってる”ということです」
ダウンタウンの新たな活動について、今後の新たな情報に注目が集まります。
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年4月25日放送)
