北アルプスの玄関口中房温泉に続く長野県安曇野市の県道が崩落し、通行止めが続いています。山小屋などではキャンセルが相次ぐ中、県は大型連休を前に4月25日から歩行者に限り通行できるようにしました。
道路の半分ほどが崩れた現場。4月14日、安曇野市穂高有明の県道で路面が長さ10メートル、幅2.5メートルに渡って崩落。整備工事をしていたバックホーが転落し、運転していた50代の男性が死亡しました。
現在も通行止めが続いています。北アルプスの玄関口・中房温泉に続く唯一の県道で、観光に大きな影響が出ています。
燕山荘 支配人・河地清人さん:
「(GW)ほぼ満室の日も出ていましたので、そういったところが満室じゃなくなって」
こう話すのは燕岳山頂近くの山小屋「燕山荘」の河地支配人。事故を受け、すでに200件ほどの予約キャンセルが出ているということです。
大型連休への影響も懸念される中、県は「これ以上の崩落の可能性は低い」とし、25日から歩行者に限り通行できるようにします。
※午前5時30分から午後5時30分まで
ただ、中房温泉までは約12キロ。歩くと半日ほどかかるとみられます。
県は一般車両が通れる時期は「未定」としています。
燕山荘 支配人・河地清人さん:
「やっとお客さまが来られるのかという、待ってましたと。日帰りで来るのが困難になってしまっている、来る方も少なくなってしまうのかなと予測。安全第一で早く(全面)開通していただければうれしい」