ウクライナ東部ドニプロペテロウシク州で企業の送迎バスにドローンが直撃し、58人が死傷しました。
天井に穴が空き、窓ガラスが吹き飛んだバス。
ドニプロペテロウシク州の地元当局は23日朝、ニコポリ地区で企業の通勤バスにロシア軍のドローンが直撃したと発表しました。
妨害電波の影響を受けない光ファイバードローンが使用されたということです。
これまでに9人が死亡し、49人が負傷しました。
被害を受けたニコポリ地区は武器や戦車の製造に欠かせない天然鉱石のマンガンの埋蔵量が世界有数で、採掘や加工を担う企業が集まっています。
ゼレンスキー大統領は、攻撃を受けたのは採掘や加工工場の送迎バスで被害者の多くが女性だと明かし、「極めて残忍な攻撃であり明白な戦争犯罪だ」とロシア側を非難しました。
こうした中、イギリスで23日、ヨーロッパとアメリカ、ウクライナの代表団による和平協議が行われる予定ですが、アメリカの国務長官らの不参加が取り沙汰されていて、協議の進展は不透明です。