北京オリンピックスノーボード女子ハーフパイプの銅メダリストで、新潟県妙高市出身の冨田せな選手と妹のるき選手が4月22日東京で開かれたイベントに出席。来年のミラノオリンピックへの思いを語りました。

■冨田せな選手 今季は「結果を残せて自信ついた」

4月22日、東京で開かれたイベントに出席したのは、妙高市出身で北京オリンピックスノーボード女子ハーフパイプ銅メダリストの冨田せな選手です。

【冨田せな選手】
「苦しいシーズンだったが、後半の大会で結果を残せて、自分にも自信つけることができたので、良いシーズンになったのではないかと思う」

今シーズンは今年2月のワールドカップで自身初優勝を果たすと、その後の全日本選手権でも優勝。

また、スノーボード界のレジェンドショーン・ホワイトが新たに設立した大会でも初代女王に輝きました。

【冨田せな選手】
「滑りに対して、男らしい・かっこいい滑りをしたいというのがずっとあるので、スタイルや高さにはこだわって、さらに良いものにできたらなと思っている」

■北京五輪では恐怖心に打ち勝ち銅メダル獲得

世界の強敵を相手に競り勝つ裏には、かつての苦しい経験がありました。

【冨田せな選手】
「まだ、あのスキー場に行くと、うれしかった思い出と苦しい思い出と、まだ気持ちの部分的にも苦しいものはあるが、そこを乗り越えたからこそ、また一歩強い私になれているのではないかなと思う」

3年前の北京オリンピック。

【実況】
「予選が終わった後に、かつてここでケガをしたことがあって、それが頭を過ぎったんだという話を本人していましたが」

【冨田せな選手】
「もう怖くて、それもコーチと一緒に全部こうだったから怖いというのも正直に話してそのときに少しずつで大丈夫だよというふうに前向きになれる言葉をもらって」

この舞台では、過去に転倒して大ケガを負っていたせな選手。その恐怖心に打ち勝ち、この種目で日本人女子初のメダルを獲得しました。

オリンピック後には1シーズン休養し、昨シーズンから復帰。ミラノオリンピックに向け、技術だけでなくメンタル面の強化にも取り組んできました。

【冨田せな選手】
「今シーズン含めて、自分に勝てないと結果もついてこないと思ったので、まず自分に勝って、オリンピックの内定いただいて、そしてその舞台に立てるなら、たくさんの方に勇気や感動を与えられるようかっこいい滑りをして、結果を残せたらなと思っている」

■妹・るき選手 来季は「まず滑りきることを目標に」

一方、妹のるき選手は…

【冨田るき選手】
「来シーズンは、また大会に戻っていけたらいいなと考えている。自分のできることをしっかり一つ一つやっていけたら」

ケガのため今シーズンは休養していましたが、来シーズンからの復帰を目指して練習を始めています。

【冨田るき選手】
「今シーズンは出られなかったこともあって、また大会に向けて気持ちをつくっていくのが難しい状態になると思うので、まずはやっぱり滑りきることを目標に全戦回っていければいいかなというふうに考えている」

■ミラノ五輪へ意気込み「大きな舞台で良い滑りを」

夢舞台に向けて歩みを進める冨田姉妹。5月11日からは2人揃ってアメリカでの練習に参加します。

【冨田せな選手】
「4年間しっかり練習してきたことを、大きな舞台で良い滑りをして、そこに結果がついてきたらいいなと思っている」

NST新潟総合テレビ
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