北海道庁赤れんが庁舎が大規模改修工事を終えた。
リニューアルオープンまであと100日。
イベントスペースの予約が4月16日から始まっている。
一体どんな場所が貸し出されるのだろうか。
史上初の「赤れんが庁舎レンタル」
「白を基調とした空間には赤いカーテンがかけられ、レトロな雰囲気を醸し出しています」(水上孝一郎記者)
16日から予約の受付が始まったのは庁舎の2階にある「赤れんがホール」。
明治時代にタイムスリップしたようなホールで、広さは約224平方メートル。
赤れんが庁舎を有料で貸し出すのはこれが初めてで、道はコンサートや結婚式などで利用してほしいとPRしている。

さらに地下1階には「道民ベース」と名づけられたレンタルスペースも。
こちらはセミナーや展示会などにも使えそうだ。

「赤れんがホール」は改修工事前、道庁職員の会議室として使われていた。
また、「道民ベース」は、北海道の歴史に関する資料を保管する書庫だった。
いずれも今回の改修工事で床を張り替えていて、壁や天井などは経年劣化していた部分を修繕している。

札幌市と共に歴史を紡いできた道庁がリニューアル!
1888年(明治21年)に建設され、その後、1969年(昭和44年)に国の重要文化財に指定された道庁赤れんが庁舎。
札幌市を代表する観光スポットの一つとして年間約70万人が訪れていた。

老朽化や耐震補強の必要性から2019年に大規模な改修工事が始まり、現在休館しているが、庁舎をプリントした実物大のシートが「本物そっくりだ」と話題を呼んだ。
そして3月、ようやく改修工事が終了。
6年近くの時を経て、いよいよ7月25日にリニューアルオープンの日を迎える。

庁舎の前庭も利用可能に!
「庁舎の前庭もお金を払えば、利用することができます。この道をランウェイにしたファッションショーなどの開催も期待されています」(水上孝一郎記者)
「赤れんがガーデン」の利用料金は5万3100円から。
グルメのイベントや物産展、ファッションショーなど、華やかな催しに最適だとのこと。

明治、大正、昭和、平成、そして、令和。
赤れんが庁舎が再び北海道民や観光客の行き交う場所として生まれ変わる日が近づいている。