備蓄米が放出されても価格の高騰が止まらない米。
食卓に欠かせない米の価格はいつになれば下がるのでしょうか。

朝から大忙しのお母さん。
15日「イット!」が訪れたのは、都内で暮らす伊藤さん一家の自宅です。

朝から準備していたのは子供たちのお弁当。
平日は毎日、お弁当や夕飯用に5合の米を炊くといいます。

伊藤さん一家は父親のリュウタさんと母親のメグミさん、そして8人の子供たちと暮らす10人の大家族。
米の消費量は毎月20kg以上になるといいます。

母・愛さん:
5kgのお米をだいたい1週間くらいで使って、1カ月で約20~25kgくらい消費している。

父・竜太さん:
休みの日とか、朝からご飯だと全然持たない。2回炊くとかも結構ある。

14日発表された全国のスーパーで販売された米5kg当たりの平均価格は4214円と、14週連続の値上げとなり最高値を更新。

食べ盛りの子供たちを育てる伊藤さん一家にとって、米の価格高騰は大きな負担となっています。

竜太さんは「(お米だけで)月2万~2万5000円くらい。倍になっちゃってる。(値段)下がってもらわないと困る」と話します。

家計を直撃する米の価格高騰。
いつになったら下がるのでしょうか。

政府はこれまでに2回にわたり備蓄米を放出したものの、高止まりする米の価格。
なぜなのでしょうか。

スーパーセルシオ和田町店の食品バイヤーは「大半のそうでない流通にあるスーパーには、備蓄米が流れてこない。相場が高値状態の商品を仕入れているので、値段はもちろん下げることはできない」と説明します。

米の価格が下がると期待された備蓄米ですが、現時点ではその効果はほぼないためスーパーでは、米の値上げをせざるを得ない状況だといいます。

スーパーセルシオ和田町店・食品バイヤー:
(業者からの)4月の値上げ幅も大きくて、税込み5000円を超える価格になった。来月には当店で扱う5㎏のお米が、ほぼ全品税込み5000円超えるような販売価格にならざるを得ない。

こうした中、農林水産省は14日、卸売業者など流通の関係者らと意見交換会を実施。

米の卸業者は「備蓄米の追加放出をしても、まだ眠った米があるから高い状態が続いている。新米が出回っても価格は3000円後半で推移するとみられ安くはならない」と説明しています。

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