世界中で約10億人に利用される人気のアプリが新たに開始した位置情報共有機能に、さまざまな声が上がっています。

写真や動画を共有するSNS「インスタグラム」。
最新版にアップデートすると、メッセージのやり取りをする画面の上部に「地図」というボタンが追加されます。

運営元のメタによりますと、この地図機能は、フォロワーに対し最後に投稿などをした位置情報を共有することができるということです。

この新機能についてXでは10日、早速「位置情報」がトレンド入りし、「インスタで位置情報共有できるようになってる、こわ、、」「インスタの地図って、まじで激ヤバ機能でしょ」などという声が聞かれました。

街を取材すると、出会ったのはアプリを自動アップデートにしているという女性。
インスタグラムを立ち上げると、地図機能に初めて気づいたといい、「フォロワーには知らない人も何人かいるので、自分の居場所を知られるのは怖い」と話していました。

実際に、スタッフのスマホでアップデートしてみると、ダイレクトメッセージ画面に地図ボタンが新たに追加。
その後、説明画面などが表示され、最後にシェアボタンを押すと現在地が地図上に表示されました。

日本では10日から始まったインスタグラムの新機能。

どんな機能なのか、ITジャーナリスト・三上洋さんによると「以前から『フレンドマップ』と呼ばれる機能として知られていた。今回、日本でもテスト的に始まったようです。自分の位置情報を相手に共有できる機能。友達同士で待ち合わせするときや、旅行で別ルート移動するときなどに便利」ということです。

一方で、問題点については「自分の位置をリアルタイムで共有する機能が、公式アナウンスなしに導入されたこと。ただし、今回の位置情報共有『フレンドマップ』という機能は、自分で設定しない限り位置情報を共有しないと思われます。私の知る限り、調べている限りでは、初期設定はオフ」と指摘します。

街では、「孫が高校生、大学生でいる。（孫の位置を）変な人に知られて、つけられたら嫌だ」という声も聞かれました。

専門家は、保護者が位置情報共有を間違って使っていないかチェックが必要としています。