ヨルダン川西岸でイスラエル軍に拘束されていたアカデミー賞受賞のパレスチナ人監督が25日、釈放されました。

イスラエル当局は25日、占領地ヨルダン川西岸でイスラエル軍が拘束したパレスチナ人映画監督のハムダン・バラール氏を釈放しました。

バラール氏は24日、西岸のヘブロン近郊でユダヤ人入植者から暴行を受け、その後イスラエル軍に連行されていました。

バラール氏は今年のアカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した「ノー・アザー・ランド故郷は他にない」の共同監督を務めていて、釈放後のインタビューで、今回のような攻撃を受けたのは受賞後は初めてだと話しました。

ハムダン・バラール監督:
最初は近所の家が攻撃を受けました。
私は映画監督なので、何が起きているのか撮影しに行ったのです。2カットだけ撮りました。
彼らの攻撃は、さらに過激になり、石を投げたり、全てを壊していきました。
私は家族や子どものもとに来ていないかとても怖くなり、家に戻りました。
兵士が入植者と一緒に来て私を攻撃し、殴ってきました。
オスカーを取ってからは初めてのことでした。

映画の共同監督を務めたバセル・アドラ氏やバラール氏の妻はアカデミー賞の受賞以来、入植者からの制作陣や村への攻撃がエスカレートしていると現状を訴えました。

フジテレビ
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国際取材部
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