入居率が低下し、住民の高齢化が進む公営住宅。福井県敦賀市は若い世代の入居を促進しようと、県内の市営住宅では初めて“子育て世帯向け”の住宅を整備した。

キッチンや床など、子育てしやすい空間に改修
敦賀市が3月13日から入居を募集するのは、子育て世帯向けに整備した市営住宅4戸。既存の市営住宅を改修したもので、対面型のキッチンや小さな子供でも安心なクッション性のある床を採用した。エアコンやモ二ター付インターフォンも完備し、子育て中の若い世代が生活しやすい空間を目指した。

入居率が低下、高齢化率は上昇
敦賀市は県内で福井市に次いで2番目に多い1464戸の市営住宅を管理している。

しかし、敦賀市の市営住宅の入居率は6割弱にとどまり、高齢化率の上昇も課題となっている。市は今回の改修で、若い世代の入居を促したい考えだ。

県内の市営住宅では初めてとなる子育て世帯向けの住宅。市は、人気があれば戸数を増やしていきたいとしている。