今シーズン最強・最長となる大寒波が襲来し、北海道の太平洋側では、記録的な大雪となった。帯広市では、3日夜から雪が降り出し、24時間で124センチの観測史上1位となる雪が降った。最強寒波の影響で、北海道から九州の日本海側でも広い範囲で雪となり、新潟県は山沿いを中心に降雪。各地で”ノーマルタイヤ装着車”のスリップ事故も相次いだ。

帯広は”歴史的大雪”に…国内歴代1位の降雪

12時間で120センチの雪が降り、国内歴代1位を更新した帯広市。

12時間で120センチの雪が降り、国内歴代1位を更新した帯広市
12時間で120センチの雪が降り、国内歴代1位を更新した帯広市
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4日午前1時頃、帯広市の定点カメラが捉えた映像では、既に、雪が積もっていて、辺り一面が真っ白になっている様子が分かる。

重機による除雪作業も始まっていたが、全く追いついておらず、夜が明けると、積雪がさらに多くなっていた。

3日夜はアスファルトが見えていたJR帯広駅前は、4日午前5時頃の時点では既に膝ぐらいまで雪が積もっていた。

雪で動けなくなった車の周りの除雪作業が行われている様子
雪で動けなくなった車の周りの除雪作業が行われている様子

市内では午前5時半頃、雪で動けなくなった車の周りの除雪作業が行われている様子も見られた。

この車は、その後、別の車にけん引され、その場から移動することができた。

駅の近くにある駐車場は、止めてあった10台以上の車が全て雪に埋もれていて、車の外観が全く見えない状態になっていた。

そして、午前9時頃になっても雪は降り続き、帯広駅の地下駐車場の入り口が雪で埋まってしまい、入ることができなくなっていた。

3日、出張で帯広市に来たという男性は、3日夜に駐車した車が、雪に埋まったという。

帯広に出張で来た人:
きのう(3日)の午後6時ぐらいは、1センチくらい積もってるぐらいで、今朝(4日朝)みたらこんな感じでした。
(Q.この後の予定は?)
札幌に帰るんですけど帰れるか、帯広からまず出られるかって感じですね。
会社の上司には「とどまるのを検討してくれ」と言われてます。雪かきしたところで出られないですよね…。

さらに帯広市では、大雪で救急車がスタックし、動けなくなる事態も起きた。

午前9時頃に現場を目撃した人は、「通行人が色々助けたり、救急隊員の方も色々やって数分後ぐらいには抜けられて。雪どかしたらどうにかなったという感じです」と話す。

最強寒波の影響で列島各地で雪

最強寒波の影響で、北海道から九州の日本海側でも広い範囲で雪となり、新潟県は山沿いを中心に、雪が降った。

新潟・南魚沼市では、多くの人が除雪作業に追われていた。

魚沼市民:
(大雪は)いやですね。1日降ったら後は休んで欲しい。
今回ひどいらしいから参りましたね。まあまあ、今のところはまだ大丈夫です。

新潟・妙高市では、トラックの運転手が、急きょ、タイヤにチェーンを装着していた様子も見られた。

トラック運転手:
今チェーンまいてるとこですね。
(Q.どこに向かってる?)
長野です。ここで(雪が)こんだけだと、中郷とかすごいなと思って。

4日は、山陰地方でも寒さが厳しくなり、各地で雪が降った。

朝の鳥取市は、1月10日以来、1カ月ぶりに10センチ以上の積雪を観測。

鳥取市民:
まさか、もうこんなに積もると思ってなくて少しびっくりしました。

鳥取市民:
久々に積もったので、いつもよりちょっと早く出ました。
長く続くようなので影響が出ないといいなと思っています。

最強寒波が流れ込んだ影響は、高知県にも及び、山沿いを中心に大雪となった。

まるで雪国のような朝を迎えたのは四万十市の西土佐。

雪の中、子供たちが元気に登校している。

登校する小学生:
雪、楽しい!

四万十市民:
寒いですね、めちゃくちゃ。
この間は少し降ったんですけど、ここまで積もらなかった。びっくりしました。
(Q.いつもより着込んでいますか?)
はい、着込んでいます。今から給食作りにいってきます。

4日は、高知県の各地で雪が積もり、西土佐では、午前8時頃の積雪が8センチほどだった。

“ノーマルタイヤ”でスリップ事故相次ぐ

雪による視界不良が原因とみられる事故も発生している。

事故が起きたのは、大分県日田市で、午前7時頃に車が約7メートル下の畑に転落した。
転落した白い車の周囲には、雪が積もっているのが確認できる。
警察と消防によると、運転手の20代の女性が病院に搬送されたが、けがは無いという。

また、大雪の影響でスリップ事故も発生した。

わらでできた「わらマンモス」にも雪が降り積もった愛媛・西予市では、国道のT字路交差点で軽乗用車がスリップして、信号機に突っ込んだ。

警察によると、愛媛県南部で午前8時までに積雪に伴うスリップ事故などが12件発生し、2人が軽いけがをしているという。

事故を起こした車の多くは「ノーマルタイヤ」だったという。

最強寒波の影響で普段は、それほど雪が降らない場所でも雪が積もり、福岡市の三瀬峠では突然の雪に、あわててタイヤにチェーンを付ける人が「全く付け方が分からない。初めてです」と困惑する様子も見られた。

非常に強い寒気は、週末まで居座ると予想されていて災害級の大雪に警戒が必要だ。
(「イット!」2月4日放送より)

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