マイページ
脂肪肝の原因になる食べ物は脂肪よりも糖だった!肝臓外科医が提案するフォアグラ化しないためにできることは「糖質を減らす」|FNNプライムオンライン
プライムオンライン ライブラリー

脂肪肝の原因になる食べ物は脂肪よりも糖だった!肝臓外科医が提案するフォアグラ化しないためにできることは「糖質を減らす」

Google ニュース プリファードソース

トウモロコシのでんぷんは、小腸でブドウ糖に分解されて血液中に入り、そのブドウ糖はインスリンの働きによって全身の細胞に取り込まれ、筋肉や各臓器のエネルギーとして使われます。

また、余分なブドウ糖はグリコーゲンに変換されて、エネルギー不足になったときのための備えとして筋肉や肝臓にストックされます。もっとも、筋肉や肝臓のグリコーゲンはあくまで「その場しのぎ用」であり、それほど大量にはためられません。

フォアグラと同じことが起きている

また、ガチョウの場合、ケージに入れられたままろくに筋肉も動かさず、ほとんどエネルギーを消費しないような環境で飼われています。

エネルギー消費が少ないということは、細胞でブドウ糖がろくに使われないということ。当然、血液中にブドウ糖が余ってしまいますし、余分なエネルギーをグリコーゲンにして入れておく「筋肉や肝臓の一時保管場所」もすぐに満杯になってしまいます。

するとどうなるかというと、体内に余りに余ったブドウ糖エネルギーが肝臓に居場所を求め、そこで中性脂肪に変換されてどんどん蓄積することになる。結果、日々脂肪がたまって肝臓がはちきれんばかりに肥大していくというわけです。

消費エネルギーが少ない人は肝臓がフォアグラ化する可能性も(画像:イメージ)
消費エネルギーが少ない人は肝臓がフォアグラ化する可能性も(画像:イメージ)

つまり、わたしたち人間にもガチョウと同じことが起こっているようなものです。

とりわけ、日々の糖質摂取量がかなり多いにもかかわらず、日々ろくに体を動かさず消費エネルギーが少ない人は、「自分の肝臓もいずれフォアグラ状態になる」というくらいの危機感を抱いたほうがいいかもしれません。

そして、ごはん、パン、麺類、スナック菓子などさまざまな糖質があるなかでも、いちばん警戒をするべきなのが甘い飲み物です。もし、人間の肝臓を最短でフォアグラ化させるなら、いちばん確実で効率的な方法は、間違いなく甘い飲み物を毎日ガブ飲みすることでしょう。

だから、炭酸飲料、果物・野菜ジュース、スポーツドリンクなどの甘い飲み物を日々ガブ飲みしている人は、無自覚なまま「肝臓フォアグラ化」へと一直線に突き進んでいるということになりますね。

『甘い飲み物が肝臓を殺す』(幻冬舎新書)

尾形哲
長野県・佐久市立国保浅間総合病院 外科部長(肝胆膵)・救急医療部長、同院「スマート外来」担当医。医学博士。最新刊『甘い飲み物が肝臓を殺す』のほか『肝臓こそすべて』『専門医が教える 肝臓から脂肪を落とす食事術』など著書多数。SNSでも肝臓から脂肪を落とす術を積極的に発信し、大きな反響を呼んでいる。

尾形哲
尾形哲

1970年生まれ。日本外科学会専門医、日本消化外科学会専門医・指導医、日本肝臓学会専門医。神戸大学医学部医学科卒業、同医学部大学院博士課程修了。フランス政府給費留学生としてパリ大学付属ボジョン病院に臨床留学。多くの肝移植手術を経験する。現在は佐久市立国保浅間総合病院(長野県)の救急医療部長兼外科部長として、肥満・脂肪肝専門の「スマート外来」で診察を行う。著書に『肝臓から脂肪を落とす お酒と甘いものを一生楽しめる飲み方、食べ方』(KADOKAWA)等。

関連記事

【よく一緒に読まれている記事】
「脂肪肝を軽く見てはいけない」肝臓外科医が警鐘を鳴らす内臓脂肪より厄介な“肝臓にたまる脂肪”
「脂肪肝を軽く見てはいけない」肝臓外科医が警鐘を鳴らす内臓脂肪より厄介な“肝臓にたまる脂肪”
プライムオンライン ライブラリーの他の記事
人気の「麻辣湯」ってどんな料理?中国事情に詳しいジャーナリストが2つの人気チェーンを食べながら考えたこと
人気の「麻辣湯」ってどんな料理?中国事情に詳しいジャーナリストが2つの人気チェーンを食べながら考えたこと
ライフ
東大卒・元外銀勤務の若者が刺しゅうの世界へ。月90万円を捨て口座残高が2000円台になってもミシンの前に座ることで得た「仕事の手応え」
東大卒・元外銀勤務の若者が刺しゅうの世界へ。月90万円を捨て口座残高が2000円台になってもミシンの前に座ることで得た「仕事の手応え」
ライフ
「辞める」「もう一日だけ」東大卒で元外銀勤務が未経験の「刺しゅう屋」へ。9カ月悩み抜き“笑い転げた”翌日に出した退職という答え
「辞める」「もう一日だけ」東大卒で元外銀勤務が未経験の「刺しゅう屋」へ。9カ月悩み抜き“笑い転げた”翌日に出した退職という答え
ライフ
子ども部屋は何歳で作るべき?一級建築士ママが勧める「適齢期」より「適配置」勉強する部屋になるかはレイアウト次第
子ども部屋は何歳で作るべき?一級建築士ママが勧める「適齢期」より「適配置」勉強する部屋になるかはレイアウト次第
ライフ
一覧ページへ
×