政策活動費の領収書の「10年後公開」について、日本維新の会の馬場代表が6日、「プライバシーに関わる部分はマスキングは必要」と述べた“黒塗り容認発言”に対し、他の野党から批判が相次いでいる。

立憲民主党の泉代表は7日の会見で、10年後の公開を「タイムカプセル」に例え、「思い出写真を見たいわけじゃない。『こんな領収書もあったね、金額だけ書いてあるよね』では済まされない。黒塗りのない領収書を全て保存・公開するんだと明確にしてもらいたい」と注文をつけた。

さらに泉氏は、「今の領収書は感熱紙もある。10年後に開けてみたら何も写ってませんでしたという、笑えない話もあり得る」とも指摘した。

国民民主党の玉木代表はSNSで反応。FNNプライムオンラインの記事を引用し、「驚くよりあきれた。これが維新の『徹底した透明化』なのか」と投稿した。

玉木氏はさらに、「完全な『抜け穴維持法』です」「いろんな屁理屈つけて非公開の理由を探すことはできます。でも、それでは自民党と同じでしょう。街頭で言えますか」と責め立てた。

内部からも異論が出ている。維新の吉村共同代表(大阪府知事)は馬場氏の発言の1時間後に会見で、「黒塗りにしないために10年先に公開すると僕も思う。支出先のプライバシーも含めて10年先だったら守れるという趣旨だったら、黒塗りにしたらやっぱりおかしい」と語った。

党内の意見がまとまっていない様子が浮き彫りとなる中、維新が参院での審議で何を主張するのか、注目が集まっている。

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