秋田が誇る美しい海が危機を迎えている。
近年、海に漂流する「海洋ごみ」が問題に挙げられているが、その半数以上がプラスチックごみだ。
プラスチックごみは長い間海を漂いウミガメなどの生物が餌と間違えて食べてしまったり、サンゴが体内に取り込むことで、褐虫藻という海藻が減少したりとその影響は深刻だ。
秋田県内でも、2023年に15キロほどのプラスチックごみが確認されている。
そんな中きれいな海を守ろうと、仙北市の角館中学校の1年生86人が環境にやさしいプラスチックを使わない肥料でコメ作りに挑戦した。
4年前にプラスチックのカプセルに詰めこまれる肥料を使っていた田んぼにはまだごみが残っていて、水を抜くと用水路から海に流れてしまう。
生徒は、プラスチック肥料が海の環境に与える影響を学び、環境に優しい肥料で田植えを始めた。
坂本桜アナウンサー:
「プラスチックを使わず米ぬかや大豆かすを使った有機肥料がまかれた田んぼで、中学生が一生懸命田植えをしている」
田植えが初めての生徒も多く、ぬかるみに足を取られてしまう場面も。
生徒:
「足が抜けない」
しかし、苗が倒れないよう一つ一つ丁寧に植えていく。生徒たちは、田植えを通じて環境に理解を深めていた。
生徒:
「縦に真っすぐ植えるのが難しい」
「やったことないので良い経験になった」
「思ったよりもいっぱい落ちていた。プラスチックが産業でもよく使われているのだと思った」
成長したイネは、2024年秋に刈り取られ仙北市内のイベントで販売される予定。
生徒:
「チェンジ・フォー・ザ・ブルー!」