人気インフルエンサーの携帯番号をピザ配達員が悪用して、勝手にLINEの友だちに追加されていたことがわかった。

迷惑行為を受けたのは、いわゆる「サバゲー」、サバイバルゲームのインフルエンサー・りりあんぬ葵さん。

迷惑行為があったのは5月3日、長野県内で行われたキャンプイベントでのことだった。

りりあんぬ葵さん「キャンプのイベントでちょっと準備に手間取って、(ご飯の)買い出しに行く時間がなくなっちゃったので、出前でピザを頼んじゃおうかっていうので」

ピザを届けに来たのは男性配達員。
受け取りの際に、りりあんぬさんは、配達員から次のように話しかけられたという。

配達員「何かイベントやってます?」
りりあんぬ葵さん「キャンプイベントです」
配達員「ぜひ楽しんでください」

その後、りりあんぬさんらがピザを食べようとしたところ、配達員から携帯に電話がかかってきたという。

配達員「もしかして、りりあんぬ葵さんですか?」
りりあんぬ葵さん「そうですが...」
配達員「同僚から有名な方だと聞きました。先ほどは申し訳ないです」

配達員はこの短いやり取りのあと、すぐに電話を切ったという。しかし翌朝...。

りりあんぬ葵さん「スマホの通知みたら、その方(配達員)からラインで追加されてたっていうような感じ。ちょっとびっくりしましたね」

LINEを電話番号で検索できる設定にしていたという、りりあんぬさん。
配達員は電話番号で勝手に検索して、友だちに追加したとみられる。

驚いたりりあんぬさんは、ピザチェーンの本社に連絡したという。ところが...。

りりあんぬ葵さん「追加した当人との話し合いで解決してくださいって、バサッとちょっと切られてしまって。誰かも相手も素性もわからない、勝手に自分の連絡先を追加してるのに、ちょっとびっくりしちゃって」

一連の対応について、ピザ店のオーナーに話を聞いた。

問題のピザ店オーナー「(配達員)本人にも店長立ち会いのもと番号も消去させまして、今回解雇ということになっている」

業務として知った個人情報を悪用した迷惑行為。
街の人の中にも同様の経験をしたという人がいた。

20代女性「フェイスブックならあります。自動車屋さんで車検した時に、担当者じゃない整備士の人が名前とか知れるじゃないですか。それで検索かけて、私のところに申請が来て、気持ち悪いなと思ったことがあります」

はたして今回のケースには、どのような法的問題があるのだろうか。

エジソン法律事務所・大達一賢弁護士「個人情報保護の観点から多いに問題があって、それにより精神的な損害を被ったり、業務に支障があった場合には、障害賠償請求の対象になり得る」