南太平洋にあるフランス領ニューカレドニアで暴動が起き、死傷者が出た。
ニューカレドニアの独立の支持者が選挙制度の変更に反発したためとみられる。

ニューカレドニアの治安当局であるフランスの高等弁務官事務所などによると、暴動は13日から続いていて、店舗や学校が略奪や放火の被害に遭ったほか、刑務所でも暴動が発生し、囚人が脱走を試みたという。
約2000人の警察や憲兵が沈静化にあたっていて、これまでに、約60人の警察官らがケガをし、約140人の身柄が一時的に拘束された。
さらに、暴徒による銃撃などで3人が死亡したという。

暴動の影響で、空港では飛行機の発着が止められているほか、一部地域で夜間の外出が禁止され、日中も外出を控えるよう呼びかけられた。

フランスでは、ニューカレドニアの選挙制度を変更するための憲法改正の審議が進められていて、暴動は、ニューカレドニアの独立支持者が反発し起きたものとみられる。

2020年にニューカレドニアで行われた独立を問う住民投票では、反対53.26%、賛成46.74%だった。
独立支持者は、選挙制度が変更された場合、今後の住民投票で不利になるとみている。

マクロン大統領は、非常事態を宣言するか15日の閣議に諮るとしている。

フジテレビ
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国際取材部
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