倉敷市の寺で、江戸時代に建てられた茅葺屋根の建物の修繕工事の様子などを紹介する見学会が5月1日から始まりました。

見学会が開かれているのは、倉敷市中帯江の不洗観音寺にある客殿です。茅葺屋根の建物は、江戸時代中期に建てられた貴重なものですが、2022年の台風で屋根の一部が飛んだりして雨漏りがひどくなるなど、修理が必要となりました。

寺は、2023年に修理費用の一部にあてるためクラウドファンディングを実施したところ、目標を上回る940万円が集まり、屋根の修繕工事を進めてきました。

見学会は、今では見ることが少なくなった茅葺屋根の修繕の様子を多くの人に見てもらおうと開かれたもので、足場を上っていくと屋根の様子を間近に見ることができます。また、2007年に製作された客殿の中の襖絵や、江戸時代から続く庭園など、普段は一般の人が入ることのできない建物の内部も今回特別に公開されています。

(不洗観音寺 宮寺寛明副住職)
「外から見るときれいなので新しいと思われるが、もう270年~280年、観音寺が大事に守ってきた建物や庭なので、こういうものが倉敷にあるということを皆さんに知ってもらいたい」

屋根の修繕工事は2024年中に完了する予定で、見学会は5月5日まで無料で開かれています。

岡山放送
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