東北のFNN各局によるおすすめの旅「推し旅」をお伝えします。日本で最初に「金」が発見されたのは、宮城県とされています。宮城からは金運アップの御利益があるかもしれない「金を巡る旅」です。

仙台平野を一望できる、宮城県涌谷町の箟岳山から旅は始まります。

千坂紗雪アナウンサー
「実は箟岳山、日本初の産金地ということで、今から一獲千金を目指して金を巡る旅に出発します!」

最初に訪れたのは金のテーマパーク「天平ろまん館」です。ここで体験できるのが…。

千坂紗雪アナウンサー
「あ!ありました金!光り輝くものが!」

大人から子供まで楽しめる「砂金採り」です。休日には一日100人が挑戦するほど人気だといいます。

天平ろまん館 大崎敬明さん
「金の価格が1グラム、1万3000円を超えたということで、金の価値がすごく上がっていると話題になっているので、その分砂金採りに関する問い合わせが増えてお客さんも増えた」

今からおよそ1300年前、日本初となる金が発見された涌谷町。採れた金は奈良に運ばれ、東大寺の大仏の建立に使われたといいます。

天平ろまん館 大崎敬明さん
「奈良時代にこの近辺を治めていた百済王敬福さんという方が、砂金採りの技術を広めて、涌谷町でも砂金採りが始まったといわれています」


日本の歴史にも残る涌谷の砂金採り。一般なら800円で体験ができます。砂金は砂に混じっているため、皿にすくって回しながら、比重の重い金と砂を分けていきます。地道な作業ですが、これも大事な金のため…。

天平ろまん館 大崎敬明さん
「千坂さんそろそろお時間となりますので…」

30分かけて採れた砂金は2粒でした。もちろん、見つけた砂金は持ち帰ることができます。

千坂紗雪アナウンサー
「キーホルダーにしていただきました!貴重な金!しかも自分で採った金ですから、持ち歩くだけで幸運が訪れそうです。うわ~うれしい」

金にまつわる場所はまだまだ他にも…涌谷町の隣、石巻市の離島「金華山」です。フェリーや海上タクシーで行くことができます。船を降りて歩くこと15分…。

千坂紗雪アナウンサー
「鳥居が見えました。周りが木に囲まれていてとても自然豊かですね」

涌谷町で金が見つかったことを祝い、創建された「金華山黄金山神社」です。金をつかさどる金山毘古神、金山毘売神がまつられ、金運のご利益があるとされています。週末や連休には全国から多くの人が訪れます。

兵庫県から2度目
「前回いいことありました。宝くじ当たりました。100万ですかね、今回も狙いに来ました」

仙台から(6度目)
「一生お金で苦労することがないようにとお願いした。効果はあると思います。恵まれてなんとか幸せに暮らしている」

神社には「3年続けてお参りすると一生お金に困らない」という言い伝えもあるそうで、毎年、金華山を訪れる人も多いといいます。

金華山黄金山神社 西村強禰宜
「商売している人からは経営が良くなったと言ってもらえているので、毎年、3年といわずに続けてお参りしていただければありがたいと思う」

金華山と本土の間には複数の航路があります。この日、選んだのは石巻市鮎川浜へのルート。船長に地元のおすすめランチを取材してみると…。

船長「何系がいいですか?」
千坂「…海鮮系?」
船長「じゃあ黄金寿司なんていかがでしょう」
千坂「黄金?また金です!」

教えてもらったのは、鮎川港の目の前、観光物産交流施設「Cottu」に入る「黄金寿司」です。1971年創業の地元の人気店。一押しのメニューをいただきました。

店主
「失礼します。お待たせしました、黄金寿司一押しの『金華丼』です」

千坂紗雪アナウンサー
「うわ~すごい!」


クジラやウニなどおよそ10種の海鮮をぜいたくに盛った「金華丼」です。

千坂紗雪アナウンサー
「コクがすごい!まろやかな口当たりでとってもジューシーです。臭みが全くなくて、かめばかむほど旨味だけがすごく伝わってきます。おいしい!」

鮎川港は全国有数の捕鯨基地として知られ、地元の食文化となっているクジラ肉を堪能できるほか、金華山近海の旬の魚も存分に味わえます。

千坂紗雪アナウンサー
「こんなに新鮮な海の幸、一度に食べられるってなかなかないですよね」

黄金寿司店主 古内勝徳さん
「石巻は魚の種類がすごくたくさんとれますので、仕入れの方は頑張ってます」

歴史を感じ、お腹も心も満たされる、金を巡る旅。お休みにたどってみてはいかがでしょうか?

仙台放送
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