29日は「昭和の日」。
昭和の富山県民はこの時期、どんなふうに過ごしていたのでしょうか。
BBT富山テレビのライブラリー映像から、ちょっと覗いて見ました。

まずは昭和最後のゴールデンウィーク。
今から36年前、昭和63年の富山駅です。

当時の県民が連休をどう過ごしたかというと…。

*当時のサラリーマン
「うちは農家、田植えが大変でした。休みどころじゃない」
「何にもしてない。いやあ、先立つものがないと…」

バブル真っ盛りのはずですが、いつの時代も辛いのがサラリーマンでしょうか…。

*当時のOL
「サイクリングしたり」

そう、サイクリングも昭和春の行楽の定番のひとつ。

1974年には鉄道の廃線を利用した中央サイクリングロードが開通。
でも、今のようにロードバイクで颯爽と行くのではなく…。

開通式典では大勢の中学生が通学用自転車で激走!
これも昭和流…?

サイクリングセンターでは自転車の貸出も行っていましたが、平成元年には年間わずか600台となりその後営業を終了しました。

一方、こちらは1986年のこどもの日の高岡・城光寺球場。

満員のお客さんのお目当ては…?

*当時の観客
「桑田!」

ピッチャー、桑田!
PL学園時代からアイドル並みの人気だった巨人の桑田真澄投手。
1軍デビュー前の西武戦で来県。
超~貴重な映像です。

*当時の観客
「はやく1軍で投げてほしい」

この20日後、桑田投手は中日戦で1軍初登板。
6月に初完投・初勝利を挙げ、長年、巨人を支えたのは皆さんご存じの通り。
富山の観客の強力な後押しも効いた?かもしれません。

一方、人込みを避けたいインドア派は昭和時代にも…。
1981年には県内で「レコード」のレンタル店が増えているニュースを放送。
CDの発売を翌年に控え、レコードの売上が落ち込む中、どうにか手に取ってもらいたい、という苦肉の策だったようです。

スマホでいつでも好きな曲が聴ける現代とは大違いですが、昨今、日本のレコードは海外客に大人気。
いまや高値で取引されています。

この休みは、自宅に眠るレコード盤を探してみては…?

昭和も遠くなりにけり…。
でも、変わらないものだってあります。

*駅で見送る人
「ならね、さいなら~」

遠く離れた家族や親戚を想う気持ちはいつの時代も同じ。
コロナが5類に移行して、はじめてのゴールデンウィーク…。
楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。

富山テレビ
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