富山県は、胃腸薬の「正露丸」を製造する富山市の「キョクトウ」が不正に医薬品を製造していたなどとして、業務停止命令の行政処分をしました。

県によりますと、キョクトウは、胃腸薬の「正露丸」を製造する際、有効成分の数値が基準を下回っていたにも関わらずデータを改ざんし出荷するなど医薬品4品目を不正に製造していたということです。

また、不正に製造した医薬品を販売していたなどとして、4月30日から医薬品の製造業として23日間、製造販売業として22日間の業務停止命令処分としました。

キョクトウは、少なくとも2021年12月から不正製造を行っていたとしていて、2022年7月の県の査察での問題発覚以降、基準を満たさない可能性がある「正露丸」500万本あまりの自主回収を行い、既に回収を終えたということです。

これまでに健康被害の報告はなく、県は重篤な健康被害が発生する恐れはないとしています。

富山テレビ
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