4月27日から始まるゴールデンウイーク(GW)を前に、秋田県内でも観光客を受け入れる準備が進んでいる。秋田と山形をつなぐ観光道路「鳥海ブルーライン」が26日に開通し、訪れた人が早速、雄大な景色を楽しんでいた。

 鳥海ブルーラインは、秋田県にかほ市象潟町と山形県遊佐町を結ぶ全長34.9キロの山岳観光道路。冬は山形県側と合わせて29.3キロが通行止めで、26日はにかほ市側で車10台以上が列を作り、午前10時の開通を待ちわびていた。

 山形・真室川町から来た一番乗りの男性:
「山形県側から去年・おととしは登ったので、ことしは秋田県側から登ろうと思って来た。開通すると、ツーリングの季節がやってきたという実感が湧いてくる。結果的に一番乗りになってしまった」

 道路は鳥海山につながり、途中、雪の壁が織りなす回廊を楽しめるはずだったが、4月16日時点で5メートルほどあった壁に亀裂が入るなどしたため、秋田県が崩す対応を取った。

 例年とは異なり、雪の回廊はほとんど見られず、鳥海山5合目の鉾立ビジターセンター付近の気温も比較的高い17度だった。

 青森県から来た観光客:
「ちょっとガスがかかっていたので、途中の景色が楽しめなかったが、ことし一番のタイミングで来られたので、いい景色を見ることができた」

 フィンランドから来た観光客:
「フィンランドはたくさんの自然と森があるが、山がない。秋田は海と山が素晴らしい」

 26日は山形県側も開通し、訪れた人たちは景色を楽しみながら春を満喫していた。

 なお、鳥海ブルーラインは、夜間凍結する恐れがあるため、当面は午後5時から翌朝8時までは通行止めとなる。

秋田テレビ
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