後を絶たない特殊詐欺。
巧妙な手口による被害を防ごうと17日、騙し取る相手から現金を受け取る「受け子」が、タクシーを利用した際の対応訓練が富山市で行われました。

富山市のタクシー会社。
訓練は、警察官が扮する特殊詐欺犯の「受け子」がタクシーを利用し、車内で指示役と電話でやりとりする想定で実施されました。

*受け子役
「相手はおばあちゃんでよろしかったですかね。私は会社の上司ということでいいんですかね」

タクシー運転手は会話の内容から特殊詐欺の疑いを察知し、犯人がタクシーから降りた後、110番通報します。

*タクシー運転手
「ずっと電話をしていて、指示を仰いでいる感じ。どちらに行けばいいかと」

通報を受けた警察官は、運転手から犯人がタクシーを降りた後の足取りなどを聞き、その後、タクシーに戻って来たところを確保しました。

県警によりますと、今年、県内で起きた特殊詐欺被害は2月末現在で50件、被害額はおよそ8113万円と、特に被害額が前年より大幅に増えています。
(前年同期比:件数16件増 被害総額5329万円増)

*富タク大沢野交通 ドライバー歴30年 市川孝幸副支配人
「訓練したことで、そういう場に居合わせてもスムーズにできると思う。ちょっとでも怪しいと思ったら、間違いでも通報するように心がけたい」

*富山南警察署生活安全課 西野拓郎課長
「もし発見した場合、積極的な通報。被害者の方もタクシーを利用される状況もあるので、積極的な声掛けをしていただきたい」

富山テレビ
富山テレビ

富山の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。