7月に開幕するパリオリンピックの聖火の採火式が、日本時間16日午後6時半ごろ、ギリシャのオリンピアの遺跡で行われた。

採火式は、古代オリンピックの伝統にならって行われた。

神殿の前で太陽の神「アポロン」に祈りをささげる巫女(みこ)が持っているのは、太陽の光を集めて点火した聖火。

その後、聖火は平和のシンボルであるオリーブの枝と一緒に、最初の聖火ランナーに手渡された。

聖火を手渡す巫女役の女性はギリシャの俳優で、第1走者は前回の東京大会のボート競技で金メダルを獲得したギリシャの選手。

聖火は11日間かけてギリシャ全土を回ったあと、5月8日にフランス南部マルセイユに船で到着し、フランス全土を巡る聖火リレーがスタートする。

新型コロナウイルスの影響で、東京オリンピックと冬の北京オリンピックの採火式はいずれも無観客だったが、今回の採火式は久しぶりに大勢の人が見守る中で行われ、ひときわ大きな盛り上がりを見せていた。

パリオリンピックは7月26日に開幕する。