兵庫県産のカニを京都の高級ブランド「間人ガニ(たいざがに)」と偽って販売した疑いで男が逮捕された「産地偽装」事件。
16日、ブランドを認定するタグを男に渡していた疑いで、漁船関係者の女が書類送検された。
【動画】「間人ガニ」タグを渡していた疑い 漁船関係者の女を書類送検 「カニを高く買ってもらっていた」
この記事の画像(6枚)1匹4万円の値がつくこともあり、「幻のカニ」とも呼ばれる「間人ガニ」。
それを証明するタグは、京都府の漁協が5隻の漁船にのみ販売していて、卸売り業者である中井容疑者は買うことが出来なかった。
しかし関西テレビが入手した中井容疑者の倉庫を写した動画には、大量の未使用のタグが隠されるように置かれていて、何らかの方法でタグを入手していたことが分かった。
そして16日、中井容疑者らにタグを渡していた疑いで、56歳の女が書類送検された。
警察によると、女はタグを購入できる漁船の関係者で、中井容疑者とメールなどでやりとりをし、1シーズン100本から200本のタグを渡していたとみられている。
また、15年以上前から犯行に及んでいたとみられ、調べに対しこう供述している。
書類送検された女(56):見返りとして、自分のところのカニを中井容疑者に高く買ってもらっていた。
タグを渡す見返りとして、カニを通常より高い価格で買い取らせていたという女。
その相場について、漁業関係者はこう証言する。
漁業関係者:自分の船の(カニの)セリ値を上げたい、その予想がつき、やっていたと思う。相場の3割くらいは上がっていたみたいです。
京都府漁業協同組合は、定期的にタグの数をチェックするなど対策を検討している。
(関西テレビ「newsランナー」2024年4月16日放送)