おととし金沢市で発生した、いわゆる美人局事件で強盗致傷などの罪に問われた当時18歳の男に対し金沢地方裁判所は10日、懲役3年執行猶予5年の判決を言い渡しました。
この事件はおととし10月、当時18歳の男が仲間の少年らと共に、少女をおとりにSNSで知り合った男性2人を相次いで呼び出し暴行を加えた上、現金を奪ったなどとされるものです。
この内、強盗致傷の罪に問われた当時18歳の男は、特定少年として起訴されましたがこれまでの裁判で強盗致傷の罪には当たらないと起訴内容を一部、否認してきました。
10日、金沢地方裁判所で開かれた判決公判で野村充(のむら みつる)裁判長は「顔面付近を何度も蹴るなど生命の危険を生じさせかねない暴行を加えたことは悪質である」とし、強盗致傷罪が成立すると述べました。
ただ、被害者と示談が成立していることなどから懲役3年に保護観察のついた執行猶予5年とする判決を言い渡しました。