春の全国交通安全運動に合わせて、交通死亡事故ゼロを呼び掛ける街頭キャンペーンが香川県内各地で行われました。香川県では2023年、人口10万人あたりの死者数が全国ワースト5位と、予断を許さない状況が続いています。

(香川県警 岡本慎一郎本部長)
「交通事故のない安全な交通社会の実現のため、一層の力添えをいただけるようお願い申し上げます」

高松市の栗林公園前で行われたキャンペーンには、香川県警の岡本慎一郎本部長ら約60人が参加しました。キャンペーンは、春の全国交通安全運動に合わせて毎年行われているもので、県内では4月10日、116カ所で約3800人が街頭に立ち、交通ルールの順守を呼び掛けました。

県警によりますと、県内で2023年、交通事故で死亡した人の数は33人と、統計が残る1948年以降、2番目に少ない数となりました。一方で、人口10万人あたりの死者数は3.53人と、全国ワースト5位となっていて、2024年に入って、既に8人が死亡しています。

(高松南警察署 片松正樹署長)
「尊い命は一人一人大事なものなので、重く受け止めている」

23年の死亡事故の内訳をみると、死亡した33人のうち、約7割が高齢者で、その半数が夜間の事故でした。このうち、歩行者は全員反射材を着けておらず、車は上向きライトを活用していなかったことから、警察は、一人一人が安全意識を高めることで、事故を未然に防ぐことができた可能性があると指摘します。

(高松南警察署 片松正樹署長)
「春、4月で、交通環境が変わっている時期。昼夜・年齢関係なく、周りを思いやる運転に責任を持ってもらえたら」

春の全国交通安全運動は4月15日まで行われ、警察は、交通取り締まりを強化するとしています。

岡山放送
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