アメリカ・ミシガン州の高校で2021年、15歳の少年が銃を乱射し、4人が死亡した事件の裁判で9日、少年に銃を与えた両親にそれぞれ禁錮10年から15年の判決が言い渡された。銃乱射事件で両親の責任が認められたのは初めて。
この裁判は2021年11月、ミシガン州の高校で当時15歳の少年が教室で銃を乱射し、同級生4人を殺害するなどした事件に絡むもので、両親が過失致死の罪に問われている。
実行犯の少年は無期懲役の判決を受けている。
これまでの裁判で陪審員は、父親のジェームズ・クランブリー被告と母親のジェニファー被告が、少年に銃をクリスマスプレゼントとして与え、精神的に不安定だったことを示す明らかなサインをいくつも無視していたとして、過失致死の罪で有罪の評決を下していた。
9日の判決で、2人は法廷内にいた遺族に対して謝罪したものの、学校側の対応を非難するなどし、裁判所は「反省が十分ではない」として、それぞれに禁錮10年から15年などを言い渡した。
現地メディアによると、銃乱射事件で未成年の実行犯の両親の刑事責任が認められたのは初めて。
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