4月に入り秋田県内は暖かい日が続き、通学や通勤に自転車を使い始めたという人も多いのではないだろうか。6日から春の全国交通安全運動が行われているが、警察は「自転車に乗る際のヘルメット着用」を運動の重点に掲げるほか、自転車の点検も呼びかけている。

 秋田市広面の自転車販売店「ダイシャリン」。新学期を前に、3月末から自転車の購入や点検などで訪れる人が増えている。店では毎年、3~4月に約600件の自転車の点検や保険の更新を行っているという。 

 警察は、自転車の不具合が原因の事故を防ぐために、春先のこの時期、点検を呼びかけている。

 県警交通企画課・山信田宜康次長:
「特に曲がる・止まるの基本的な機能に直結するハンドルやブレーキの整備。タイヤの状態は安全に関わってくるし、万が一の交通事故を招くものなので、きちんと整備された自転車に乗ってほしい」

 自転車に乗る前に、ブレーキの効き具合や、サドルやハンドルがしっかり固定されているか確認しよう。

 2024年はヘルメットの着用が努力義務化されてから2年目を迎える。ヘルメットを着用することも、万が一の事故から身を守る重要な対策の一つだ。

 最近は、帽子のようなヘルメットや女性でも着用しやすいものなど、ヘルメットも様々なデザインの中から選べるようになっている。

 一方で、ヘルメットの売り上げは、2023年の同じ時期と比べると、2024年は約6割にとどまっているという。

 県警交通企画課・山信田宜康次長:
「自転車乗車中に亡くなった人の約6割が、ヘルメットを着用していない頭部損傷によるものという統計がある。ぜひ自転車に乗る際はヘルメットを着用することが基本だという認識を持ってほしい」

 県警察本部によると、秋田県のヘルメット着用率は3.5%で、全国で3番目に低い結果になっている。

 県内では2023年の1年間に、自転車乗車中の高校生が事故に遭った件数が25件あり、このうちヘルメットが着用されていたのは2件だった。

 県警は、自転車乗車時のヘルメットの着用率を上げていくことを課題にしている。

 自分の命を守るために、改めて自転車の点検、ヘルメットの着用について考えてみてはいかがだろうか。

秋田テレビ
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