秋田県男鹿市の男鹿水族館GAOに仲間入りした、ホッキョクグマ「モモ」の一般公開が7日から始まり、その愛らしい姿に多くの家族連れなどから歓声が上がっていた。モモは雄の「豪太」の新たなパートナー。2頭が今後どんな関わりを見せるか注目だ。
歓声で迎えられた雌のホッキョクグマ「モモ」。3月27日に静岡県の浜松市動物園からやってきた。
モモの一般公開は7日から始まった。歓迎の証としてモモにプレゼントされたのは、果物でデコレーションされた「氷のケーキ」とホッケやサバなどの魚。モモは勢いよくほおばっていた。
青森から訪れた人は「青森から秋田まで見に来た。怖そうだが、こうしてみたら怖くない」と熱いまなざしを向けていた。
子どもたちは「楽しかった。水に入ったところがかわいかった」「初めて見たのでかわいかった。果物のケーキを崩してしまったところが」と笑顔を見せていた。
男鹿水族館GAO・柿添涼太朗さん:
「想像以上にたくさんの客が来てうれしいし、県外から来た人もいるので、愛されているホッキョクグマだなと感じた」
ところで、モモは雄の「豪太」の新たなパートナーとして迎え入れられた。
2頭は4月4日、おり越しに“初対面”を果たした。繁殖の経験がないモモにとって、豪太は初めて目にする雄。モモは興奮した様子を見せ、豪太は少し押され気味だった。
このあとモモは、展示場でお披露目のための訓練を重ねた。初めて展示場に入ったモモはきょろきょろと辺りを見渡し、慣れてくるとプールに勢いよく飛び込んで水遊びを楽しんでいた。
モモと豪太は、しばらくはおり越しでの対面を繰り返し、同居のタイミングを図る。
男鹿水族館GAO・柿添涼太朗さん:
「3~4月はホッキョクグマの繁殖のピークなので、この時期に合わせられたら良いが、モモが初めて雄のホッキョクグマに会うので、なるべく慎重にやっていきたい」
2頭が今後どのような関わりをみせるのか。近い将来、新たな命が誕生するのか。今後に注目だ。